11.月夜の不思議な ページ12
三日月Side
はっきり言って、俺はまだ彼奴を主とは認めていない。
奴が寝ているという部屋を、スラリと開けて中に入った。
『……やあ、今夜は月が綺麗だねぇ。
えと、名前はなんだっけなぁ。』
布団の上に座り、奴はニコリと微笑んだ。
名前なんて、呼ばれても寒気しかしない。
三「今宵は、久しく星が見えるからな。
で、審神者よ。
お主は、何故此処に居るのだ？」
その言葉に奴は目を見開いた。
黄色の瞳が光に反射し、キラキラと輝くのに見惚れたのを素早く隠した。
『………何で、かぁ。』
楽しむように笑う奴に、俺は眉を潜めた。
そろそろ、他の奴等だったら殺気に気づくところなのだが。
奴は顔色ひとつ変えない。
気付いているのだろうが、それすらも楽しむように笑うのだ。
不思議な人の子よ。
少し興味もあるが、俺はこいつを殺さねばならない。
名残惜しいが、仕方がないからな。
刀の鞘に手を添えると、奴の薄い唇が弧を描いた。
『“ どうせ人は俺らを見下し、物として扱うのだ。
今度の主を皆が認めていようが、どうせすぐに裏切る。
裏切られるぐらいなら、殺せば良いのだ。
そうでもしないと、俺の罪は___』
俺の心を見透かしたそのままの言葉に、俺は奴の首に刀をあてた。
だが、それは叶わなくなる。
紋の入ってない日本刀で、俺の刀を奴ははらった。
『…残念だけど、無駄に血をながすつもりはないよ。
…だから、正々堂々の決闘と行こうじゃないか。』
奴は、表情の読み取れぬ顔で微笑んだ。
人の子が、勝てる訳など無いのに。
三「……望むところだ。」
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せんら(プロフ) - えれんさん» 有り難うございます！こんな凡ミスありますかね……(´¨`)ｼｮｯｸ…。早急に直させていただきます！有り難うございます！ (2019年9月9日 7時) (
レス) id: 1e2db71dc0 (このIDを非表示/違反報告)
えれん(プロフ) - いきなりすみません。燭台切光忠の台詞の前の燭が間違ってましたよ。お話、とても好きです！更新楽しみにしてます！ (2019年9月9日 0時) (レス) id: 6299e122f8 (このIDを非表示/違反報告)
うわばみ(プロフ) - せんらさん» はい、頑張りましょう！(´∇｀) (2019年9月8日 8時) (レス) id: 1627c77424 (このIDを非表示/違反報告)
せんら(プロフ) - うわばみさん» うわばみさんｯ！！見てくれたんですね！有り難うございます！！これからも頑張りますので、お互い頑張りましょう！(*´∀`*) (2019年9月8日 6時) (レス) id: 1e2db71dc0 (このIDを非表示/違反報告)
うわばみ(プロフ) - 続きがとても気になります。これからも頑張って下さい。 (2019年9月8日 0時) (レス) id: 1627c77424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せんら | 作成日時：2019年7月27日 21時
