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どうでもよかったんだよ。 ページ9

「うーわ…人多いな…」

「梶くん人混みダメな方だよね?」

「んー、まあね。」

「こんだけ人いたらバレるかな」

「あんまり俺もちゃんと装備してこなかったからな…」

「装備って…。別のところにする?」


「そうするかー…。」




別の神社に行くと決めて、来た道を戻り始めた。


「あっ!Aーー!!AAーーー!!!」

「げっ、またあのバカだ…!!」

あのバカっていったら凛しかいないんだけど。


「お、おい!声でけぇよ!」

「あ、ごめん…」

「ほんと、向こうの身にもなってみろよな?」

隣にいた悠が必死で止めた。



「も、もしかして例のあの子…?」

「そう、あの子。」

凛恐怖症ですか…。

なんて話をしてると、こっちに向かってきた。

ここでまた変なこと大声で言われたら困る…!

「…っ、もしもし!?悠!?」

「なんだよ!」

「凛と帰って!!早く!」

「は?」

「梶くんと一緒だから、変なこと言われたら…」

「あー、はいはい。分かってるよ。そっちには行かせないから。じゃあな。

おい、ほら!凛!!帰…」

悠が凛を呼び止めているところで電話は切れた。



「はぁー、もう。素直でいい子なんだけど思ったこと全部口に出しちゃうから。」


「は、ははは…」



.



.



.




「お賽銭いくら入れる?」

「私、本気度高いんで1000円で」

「えぇ!?5円とかじゃないの!?ご縁欲しくないの!?」


「…じゃあ5円で」


人があまりいない神社で軽く初詣をした。


おみくじは恋愛みくじとかそんなしゃれたものは無くて、オーソドックスな普通の100円のおみくじだけ。


「……神様仏様お願いします」


「せーのっ」


紙が破れそうな勢いでおみくじを開くと


「あ、中吉。Aちゃんは?」


「…吉」


「…普通、だね」

「ふ、普通が1番だよ!!そう!」

「そ、そうだよね!よし!家帰って餅食べよう!!」

「そうしよう!」


恥ずかしくて言わなかったけど、

梶くんがいればおみくじの結果なんて本当はどうでもよかったんだよ。

気まずい関係→←カラアゲ賢人



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rinon(プロフ) - 1作目から読みました!読んでいてすごく面白かったしドキドキしました笑とても素敵な作品をありがとうございました! (2018年10月11日 21時) (レス) id: f99e4cad7a (このIDを非表示/違反報告)
梶くんLOVE - すっごく面白かったです!何度も読み直しちゃうくらいこの作品大好きです! (2018年9月17日 19時) (レス) id: 30bbe2ba04 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 1作目から三日かけて読みました!ものすごく内容が凝っていて、面白かったです! (2018年3月6日 2時) (レス) id: a8be3044ec (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 1作目から読ませていただきましたっ!!!本当に楽しかったです! (2018年2月4日 11時) (レス) id: 967f86594e (このIDを非表示/違反報告)
霜架 - 2日で、読みきりました!とっても面白かったです!素敵な作品ありがとうございました! (2017年6月24日 11時) (レス) id: 6ed6169ed9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:simuko | 作成日時:2015年12月22日 21時

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