Will get married.【梶裕貴】

俺のそばから ページ5

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「ふぃー…なんだかんだ言って色々乗ったね」

4つくらいアトラクションも乗って。写真もたくさん撮って、やりたかったことはたくさんやった。

「もう時間も時間だし、そろそろ行く？」


「んー…うん」


ためらったのは、まだ帰りたくないから。

「帰りたくない？」

「…うん、まぁ」

「じゃあ、あと一ヶ所ね。いくよ」

そう言って私の手を掴んで歩き始めた。






「うん。やっぱここでしょ。」

去年も来たこのお城の前。

周りはカップルがほとんどだった。


「…はい、これ」

「え？今年もくれるの？」

「当たり前じゃん。クリスマスに彼女にプレゼントあげない彼氏とか嫌でしょ？」

「…うん、嬉しいよ。開けていい？」

「いいよ」


開けると、赤いチェックのひざ掛けと同じ柄の手袋だった。

「わ、可愛い…！…ん？」

そこに一緒に入ってたのは封筒だった。

「これ…手紙？」

「う、うん…まあね」

ちょっと照れくさそうに目を逸らした。

「読んでいい？」

「ちょっといろいろ書いたから照れるけど…いいよ」

「ありがと」


《 Aちゃんへ

また一緒にクリスマスを過ごせて嬉しいよ

初めて会ってから本当にいろいろあったよね

Aちゃんは何かと事故に巻き込まれたりとか本当に心配させるけど、
それが守ってあげたいと思う理由でもあるんだ

これからもずっと一緒にいたい。
俺の隣はAちゃんだけだから、
いろいろ大変な事とかあってもAちゃんがいてくれれば乗り越えられるよ

だから、
俺のそばから離れないで下さい。》



「………」

「A…ちゃん？

…え！？泣いてる！？」

「だ、だって…なんか…もう嬉しくて…」


「…ありがと」

「…はい、コレ」

「プレゼント？」

「うん、開けて」



「……お、これは…」

渡したのは、小さなアルバム。

それと

「…っ」

「えっ…」

梶くんのマスクを下に下げてキスをした。

お嫁さんにしてください。→←…嬉しいじゃんか

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