Will get married.【梶裕貴】

本当に好き？ ページ22

「す、すみませんでしたぁ！」

「いや…ちょっと驚いたけど…

…誰？あれ」


「いとこ？…です」


「あー…はぁー…そう」

「あ、いや、あのですね、過保護なんですよ！はははは！」

「…とりあえず、晩飯がてらどっか行こうか」


.




.



.


「いただきまーす」

悩んだ末、普通のファミレスに入った。


「あのさ、俺の住んでる寮の一緒の部屋の奴がアニメ好きでさ」


「…はい？」


「声優も好きでポスター貼ってんだけどお前にそっくりなんだよ」

なんかまたフラグ立ってないか…？



「そんで名前も同じだし、お前じゃねえかなって」


先輩だから言ってもいいかなー…いやー…んー…



「お前だろ」


「えっと…いや…」



「お前なんだな？」


「…はい」


だめだ、威圧感には勝てなかった…


「あの！誰にも言わないでくださいよ！？」

ただでさえジワジワばれ始めてるんだから。

卒業まであと少しなんだしもう少しの辛抱だけど…


「じゃあ交換条件な？」

「なんですか」









「…まだ、俺と付き合えない？」




「それは無理です。」


「えー、あっさり過ぎねぇ？」


「彼氏いますもん」


「誰？」

「知らないと思いますよ？」

「分かんないじゃん。言ってみてよ」

「言えません」

「じゃあ写真は？」

「ありません。」

「証拠ないと今日帰さないけど」

「な、なんでですか…」


「だって俺お前のことすげぇ好きだもん」

「先輩の顔だったらもっといい人が似合いますよ」


「お前がいいんだけどー。

別にちゃんと彼氏いるって分かればもうしつこくしないし」



めんどくさ…
こんなめんどくさい人だっけ…

やよいちゃんみたい。
親戚か何かじゃないのか…？




「分かりましたよ言いますよ。

さっきの私がいとこって言った人です。」


「は？俺より年上？」

「そうですよ？」


「えー…なんかなぁ」

「…何が不満なんですか」



「それさ、本当に好き？」


「…え？」

好きにならなくてよかったです。→←聞きたかったんだよ

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