台帳２２−１ 【最後のお客様】 ページ45
ヒチョル「うぅ〜、冷えるなぁっ」
玄関前の掃除に出て来たヒチョル。
いつもより寒い朝に震えながら表を掃く。
ヒチョル「ん？なんだ？あの声…猫か？」
聞こえる子猫の泣くような声
ヒチョル「一体、どこで産みやがったん…だ…っ？！」
「ホン…ギャァ…ホ…ンギャ…ァ…」
ヒチョル「な、なんだ？！猫じゃねえ？！」
毛布に包まれた赤ちゃんを見つける。
ヒチョル「た、大変だぁ？！女将さーん！！支配にーん！！」
抱きあげ旅館に連れて行く。
チャンミン「はい、すみません。そういうことなので暫くお客を呼ばないで下さい。よろしくお願いします。」
電話を切るチャンミン。
ユノ「組合長、なんて？」
チャンミン「一応、警察にも連絡してくれますが、母親らしい人を見かけたら引き止めて旅館に連れて来てくれるそうです。」
ユノ「そうか。客を取るなって言ってたが旅館は休むのか？」
チャンミン「だって…」
ロビーのソファに赤ちゃんを抱いたAを見る。
まるで本当の母親のように優しい眼差しを向けるAを愛おしそうに見つめるチャンミン。
チャンミン「ほんの少しの間だけです…僕たちも慣れなきゃなんないし、もしかしたら母親だってすぐ見つかるかもしれない…」
ユノ「…それならいいが…」
チャンミン「ちょっと早めのお正月休みだと思って下さい！A！」
嬉しそうにAと赤ちゃんの元に走っていくチャンミン。
そんなチャンミンを心配そうに見つめるユノ。
ヒチョル「冴えない顔だな。」
ユノの背中をポン！と叩くヒチョル。
ユノ「…なんで拾って来たんだ？」
ヒチョル「なんでって、ほっとけねえだろうが！あんなところに捨てられて！」
ユノ「だったらここに連れてこねーで警察に持って行け！」
ヒチョルを怒鳴りつけると奥に引っ込む。
奥から出て来たリョウクとぶつかりそうになる。
ヒチョル「なんだよ…！板長のヤツ…」
リョウク「どうしたんですか？板長？」
ヒチョル「知るか！リョウク、何だよソレ？」
リョウク「あ、これですか？」
大きなタライを見せる。
リョウク「野菜を洗うタライなんですけど、赤ちゃんのお風呂用に綺麗に洗って来たんです。女将さんたちに持って行ってあげようと思って。女将さーん！」
タライをAとチャンミンの元に持って行くリョウク。
チャンミンに何か言われながらも、一緒に母屋へと歩いて行く三人。
ヒチョル「いい顔してんじゃん」
楽しそうに歩いて行くAたちを見る。
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純子(プロフ) - ミレイ〜 いつの間にか終わっていたのですね 番外編楽しみです (2013年1月12日 23時) (
レス) id: 5700fbf0f8 (このIDを非表示/違反報告)
愛絵理(プロフ) - 最後までご苦労様でした。このお話はとっても面白くて切なくてすっごく好きなお話だったので終わってしまって寂しいです。またお会い出来るといいと思っています。今までお疲れさまでした。ご苦労様でした。 (2012年12月29日 22時) (レス) id: e5e67c1d8d (このIDを非表示/違反報告)
愛絵理(プロフ) - 最後は支配人夫婦もハッピーエンドになったんですね。良かったです。未来（ミレイ）って名前いいですね。可愛いです。よかったぁ〜、二人とも幸せになれて…。最後の最後に神様が与えて下さったのですね。ありがとう…神さま…チャミ支配人！ (2012年12月29日 22時) (レス) id: e5e67c1d8d (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 叶多さん» はじめまして♪最後まで読んでくれてありがとう！ご期待に添えるかわかりませんが待ってます＾＾ (2012年12月28日 23時) (レス) id: d094442924 (このIDを非表示/違反報告)
叶多(プロフ) - はじめまして!!!一気に読んでしまいました。とっても面白かったです(*^^*)他の作品も読ませて頂きます♪ (2012年12月28日 23時) (レス) id: 2473208c77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：崔紫無（bubu） | 作成日時：2012年4月14日 0時
