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第五十四話 待ち望んだ。 ページ15

鶯丸Side



とある日、平野から話を聞いた。






「…主君、最近ズッと仕事ばかりなんです。








体を壊さないと良いのですが。」






離の方を見ると、主が加州と話していた。







手をブンブンと振っているところから、虫でもでたのだろうと感じる。







そういえば……主とは話したことがないな。







………別に主のことを嫌いなわけじゃないが、主のそばに行くと眠くなるのだ。









安心しすぎてしまうのかも知れん。









ふと、昨日万屋で買った茶葉を思いだした。









主は茶を好むだろうか。








「あ、いたいた。鶯丸!









明日の畑当番鶯丸だって。」









加州が、俺の肩をバシバシと叩きお茶を溢した。



……明日、畑当番か。









決めた。





明日。畑当番をすぐに終わらし、主に茶でも沸かそう。









ズズッとお茶を飲み、明日早起きする決意をした。





ーーーーーーーーーーー


畑当番を早めに終わらし、燭台切のところへと向かった。






あ。燭台切今日は遠征だった。






俺は少し迷った後、二人分の湯飲みをお盆の上に載せ、茶葉と急須を用意した。








菓子を用意出来なかったのは無念だが、まぁ良いだろう。









主と茶を飲む機会は、他にもあるはずだ。









ぱっと用意をして、離へ向かった。









離では主が伸びをしていた。







このお茶で、主を癒せると良いのだが。









紅葉がヒラヒラと落ちては、柔らかな風が吹く。









この景色は、歌仙が黙っていなさそうだな。









ズズッと茶をすすっていると、後ろから声をかけられた。









この心地よい声は、間違う筈がない。









ずっと待ち望んでいた、主の声だ。

第五十五話 理性。(BL注意→←第五十三話 嬉しい。



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酢蓮 - 面白いですね。これからも頑張ってください!! (2019年11月16日 16時) (レス) id: 1628010482 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:祐斗&せんら x他1人 | 作成日時:2019年7月7日 17時

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