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『ただいまー……』
「！兄さんっ！！」
『うぉふっっ！！！』
家に帰れば、思いっきり抱きついてくる自分よりも大きい影。
………あー、そういえばこの八年間でコイツもかなり変わったんだっけ。
『だから急に抱きついてくんなって……焦凍』
「兄さんが帰ってくるのが遅いのが悪い。ただでさえ今日はベストジーニストとの距離が近かったし」
『いや別にそんな、』
「風呂に入ろう」
『何で！？！？』
まあ、この通りブラコンに成長した焦凍である。
今は確か……14だから中二か。
昔はあんなに可愛かったのに身長は俺を越してさ？？カッコイイ、の方が目立ってきてるんだよな…
まあ、何故こうなったかというとキッカケは焦凍が５、６歳だった頃に起きた火傷の事件だろう。
燈矢が死んで少し経った頃。家は荒れて、父さんは焦凍への訓練を厳しくした。今までよりもずっと。
しかも母さんには暴力を振るうし、俺なんて燃やされそうになったし、焦凍はトラウマを負うし。
……それで精神が耐えきれなくなった母さんが焦凍を父さんと重ねて煮え湯を浴びせた、と。
『………やっぱこの火傷、消えねーな…』
「……別に、消えなくていい。戒めになるし、それに兄さんともお揃いだろ」
まあそれで焦凍を庇った俺と、それでも少し熱湯がかかってしまった焦凍。
二人とも火傷をした訳である。
………焦凍は顔の左側を。俺は右側の肩を。
(まあ元から燈矢を止めた時の火傷、首にあったし。今更肩に増えたくらいで屁でもないんだが)
『……やっぱり、
「……あぁ。兄さんの頼みでも、もう俺は…」
そう、心配なのは俺じゃなくて焦凍なんだよなぁ。
あれから焦凍は父さんを毛嫌いした。俺が父さんと少し仕事の話をしただけで「兄さんが汚れる」とか言って剥がす程だ。
母さんは病院で入院してるし、燈矢の事もあるしで、何とか俺が心の糧になれないかと頑張った結果…
「……というか今日またファンレター貰ってただろ。見せてくれ」
『いや何で？？？』
「過激なものがあったら燃やす。いや燃やすだけじゃ足りない。粉々に切り刻んでから跡形もなく…」
『大丈夫だって……心配しすぎじゃねーの？』
「駄目だ兄さんが汚れる」
………………………こうなった訳である。
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うえ - すうううううう...荼毘との絡み最高っす..しんだ...かわいい.. (2月4日 16時) (
レス) @page23 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
うん(プロフ) - はあーーーー続編も神とか何者ですか？あ、神ですね。 (2022年11月6日 20時) (レス) id: 7a99e6e95b (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 爽さん» 私も愛してます！！ええ！！続篇でも頑張ります……！続篇ではキャラ沢山出ますからね……w奇声が2倍になられる位良い物語を書けるよう頑張りますねw有難う御座いますw (2021年11月29日 15時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
爽(プロフ) - ねぇえ!!ねぇえ!!本当に愛してますもう!(唐突な告白)続編おめでとうございます!!一生付いてきます。これからも奇声、奇行、吐血、元気にやって行こうと思います!! (2021年11月29日 1時) (レス) @page50 id: 23f7552425 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - ラーメンさん» はい！次はとうとう続編です！！楽しみっすね……雄英のお話頑張りますw！ (2021年11月28日 20時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年9月21日 22時
