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人っ子一人いない墓場。
掃除の為の水を汲む為にある水道から、雫がポチャン、ポチャンッと垂れる。
その横に置いてある沢山の桶等は、かなり使われていないと思いきや、意外と湿っていた。
はー…っと白い息を吐いて、首に巻いてあるマフラーに顔をうずめる。暖かくて少し心地良い。
＿＿＿＿＿そして目の前には、燈矢の墓。
墓場を掃除して、花を生けて、手を合わせて。燈矢、と呟いてみる。返事は帰ってきやしないけど。
『なぁ、燈矢。焦凍さ……来年からもう中三でさ、雄英高校に入るんだって。時の流れは早いよな』
墓に優しく微笑みかけて、目を瞑る。
『お前は天国で笑えてるか？なぁ、天使とかに虐められてねぇ？ちゃんと、チヤホヤされてる？』
『てかちゃんと天国行ってんのかな？まあ俺の可愛い弟なんだから言ってるか』
沢山のことを語って、沢山のことを紡いで。
泣きそうになる目元に更に力を入れて瞑って。
(ごめん、ごめんな、燈矢)
『…………っ、ごめんな……燈矢』
『ホントならさ、お前は今頃＿＿＿＿＿＿』
お前は今頃、俺とヒーローになってたのに。
そう、続かせようとした時。
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「その墓石に語りかけても、何も返ってこねぇぞ」
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＿＿＿＿＿＿『ぇ、』
その場に響いた、低い声。
今の言葉の"返ってこない"とは、
返答の言葉が返ってこないという意味か、
亡くし者は還ってこないという意味のものか。
分かってるさ、自分でも。墓石は口を開かないくらい。
『…………誰だ？』
自虐的なことを考えながらも表情に出さず振り向けば、後ろに居たのは自分より背丈の高い男 ＿＿＿＿
身体中に皮膚が剥がれ落ちそうな火傷跡を負った男だった。
いや……火傷跡なんて酷いものじゃない。焼け跡、か？肌が焦げて皮膚がめくれたかの様な。
(炎で何度も焼かれて皮膚が落ちそうで…それでも剥がれない様にピンで止めている…？見てるこっちが痛いくらいだ)
けど、それに反して海の様な蒼い瞳は綺麗で。
それは燈矢を思わせたが、髪は燈矢と違って墨をぶちまけたみたいな黒だった。
『…………燈矢、』
「……」
『……の、お友達？か？』
「……………………あぁ」
燈矢に友達が居たなんてな。お兄ちゃんビックリしたんだけど。紹介して欲しかったわ。
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うえ - すうううううう...荼毘との絡み最高っす..しんだ...かわいい.. (2月4日 16時) (
レス) @page23 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
うん(プロフ) - はあーーーー続編も神とか何者ですか？あ、神ですね。 (2022年11月6日 20時) (レス) id: 7a99e6e95b (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 爽さん» 私も愛してます！！ええ！！続篇でも頑張ります……！続篇ではキャラ沢山出ますからね……w奇声が2倍になられる位良い物語を書けるよう頑張りますねw有難う御座いますw (2021年11月29日 15時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
爽(プロフ) - ねぇえ!!ねぇえ!!本当に愛してますもう!(唐突な告白)続編おめでとうございます!!一生付いてきます。これからも奇声、奇行、吐血、元気にやって行こうと思います!! (2021年11月29日 1時) (レス) @page50 id: 23f7552425 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - ラーメンさん» はい！次はとうとう続編です！！楽しみっすね……雄英のお話頑張りますw！ (2021年11月28日 20時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年9月21日 22時
