Simp9 ページ9
.
.
VN「あの時のスングァン、まじでダサかった」
SG「やー、あれはお前のせいだったろ！」
私の横で2人は思い出話をし
涙が出るほど大笑いしているから
私が割り込める訳もなく。
ちびちびとお酒を飲み進めていた。
.
VN「そういえば、ヒョナとは上手くいってるのか？」
思いもよらない爆弾発言だった。
ちびちびと酒を飲む手がピタッと止まり
心臓がバクバクと早くなるのがわかる。
SG「……ボノニ」
きっとスングァナは私の事を見てるだろうな。
さっきから私の右の横顔に視線を感じるから。
VN「上手くいってないのか？」
そんな気まずさはお構い無しにボノニはどんどん話を進めていくから、誰も止められない。
SG「…順調…だよ」
……… 耳を塞いでしまいたかった。
聞こえないように鼓膜を破っておけばよかったな。
そしたらこんなに胸が苦しくなんてならないはずだ。
VN「いいよなぁ、幼馴染が恋人なんて
少女漫画みたい。」
SG「そんな事ないよ」
VN「いつからだっけ？付き合い出したの」
ボノニ。
お願いだからその先は聞かないで。
この場から逃げ去ってしまいたいのに
どうも体は動いてくれない。
.
SG「3月の終わりだよ」
SG「桜の蕾がつき始めたぐらいの時」
.
.
私は思わず持っていたジョッキを机の上にドンッと置いてしまった。ショックで手の力が抜けてしまった。
「あ、ごめん 笑」
VN「酔ってる？大丈夫？」
「そうかも
…ちょっと外出てくる。」
そう言って逃げだしたんだ。
.
知ってた。
君はずっと幼馴染の可愛い子が好きだったこと。
私とはまるで正反対の小さくてフワフワした可愛い子。
最初から勝ち目なんてなかった。
だから告白の返事もわかってた。
「ごめんなさい」
その一言だろうって。
私の告白した後に
めでたく2人は付き合ったんだね。
.
桜の蕾がつき始めた頃に。
.
君を好きになった季節に
私は失恋したんだ。
私にとって唯一のスングァンとの思い出が詰まった
「桜の蕾がつき始めた頃」という言葉は
彼にとって片思いした相手と結ばれた季節で。
私と彼を繋ぐものがなくなってしまったようで、無性に泣きそうだった。
.
なんで再会してしまったんだろう。
これを偶然と呼ぶなら
私は神様を呪ってしまう。
そんな偶然
私は望んでいないもの。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1533人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さき(プロフ) - スングァン推しにはたまらない最高すぎる作品です！どうかお願いなので完結してほしいです、、、楽しみにしています！！ (3月27日 0時) (
レス) @page28 id: f0a266abd8 (このIDを非表示/違反報告)
OO - 初コメ失礼します。本当に最高の作品です…出会えてよかった！これからも更新楽しみにしてます！ (2月27日 0時) (レス) @page27 id: 1c5ed37b8c (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - こころがくるしー！SGの珍しくって気になって見ちゃいました！他の人も出るのかなぁなんて思いながらワクワクしてます！更新待ってます！ (2月5日 2時) (レス) @page26 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
しゅーまい(プロフ) - 初コメ失礼します。切なすぎてキュンキュンしながら毎回読ませてもらってます。更新頑張ってください！応援してます (1月14日 19時) (レス) @page23 id: efd215a404 (このIDを非表示/違反報告)
yuimii1228(プロフ) - ぶーちゃん主役の小説少なくて、素敵な内容ですごく楽しみにさせていただいてます(^^)更新楽しみに待ってます♪ (8月19日 0時) (レス) @page12 id: d7f6e183fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Buu | 作成日時：2023年8月15日 23時
