Simp20 ページ20
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＿＿＿＿ ” 元彼 ”
そんな言葉を彼に使えるほど
私たちの心は親密ではなかった。
ただの親友。
気が合う異性の友達。
彼にとってはそんなものだったのかもしれない。
「そんないいものじゃないです。」
今日はやけにお酒がおいしく感じる。
押し込んだ気持ちも一緒に流してくれるようだ。
WN「なら体の関係とか...？」
「私の失恋相手です」
WN「ピュアな理由でなんかよかった」
「全然よくないんですけど」
WN「まぁ飲みな」
なんて注いでくれる焼酎の味は
だんだん麻痺して分からなくなってくる。
顔がほてり、周りがぼやけだしてきた。
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「..どんな顔して話せばいいんだろ」
自分でも驚くほど情けない声が出た
消えてしまいそうで、自分でも自分がわからなくて。
WN「彼のこと嫌いになったの？」
「そういうわけでは…ないんですけど」
WN「ならAちゃんはどうしたいの」
「...........どうしたいか、っ」
自分のことが考えていることが
自分にも理解できない。
本音は嫌われたくなくて取り繕う私がいて。
あんな態度取って、嫌われようと突き放しても
彼は遠慮なく詰め寄ってくるんだから。
いっそのこと自分のことを嫌いになってしまえば
小さな欲も捨てて離れられるのかな。
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WN「...........泣かないで」
ハッとして自分の頬を触ると
知らないうちに溢れ出した涙でぬれていた。
「......かっこわる、すみません」
笑ってごまかしてみても
止まることのない涙を隠せなくて
吹っ切れたなんて自分にかけた暗示が解けるのなんて一瞬で。
WN「それで、どうしたいの？」
眉下げて優しそうに語りかけてくる。
その顔で何人落としてきたのだろう。
「......嫌いになりたいです、自分のことっ、」
WN「自分のこと？」
「彼に釣り合わないくらい、諦めがつくくらい
もう彼に恋心を抱かないよう。
ただただ嫌いになりたい、」
WN「そんなのAちゃんが潰れちゃうよ」
「......それしかっ、」
WN「あるよ
違う恋を見つけたらいいんだよ。」
「え？」
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WN「俺としようよ。新しい恋」
唐突に何を言い出したのかと思えば
俺と恋愛しようだなんてきざなセリフ。
いつもなら何言ってんだってなるのに
それでもいいかもと思う私は
多分
きっと
いや絶対に酔ってる。
はず。
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さき(プロフ) - スングァン推しにはたまらない最高すぎる作品です！どうかお願いなので完結してほしいです、、、楽しみにしています！！ (3月27日 0時) (
レス) @page28 id: f0a266abd8 (このIDを非表示/違反報告)
OO - 初コメ失礼します。本当に最高の作品です…出会えてよかった！これからも更新楽しみにしてます！ (2月27日 0時) (レス) @page27 id: 1c5ed37b8c (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - こころがくるしー！SGの珍しくって気になって見ちゃいました！他の人も出るのかなぁなんて思いながらワクワクしてます！更新待ってます！ (2月5日 2時) (レス) @page26 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
しゅーまい(プロフ) - 初コメ失礼します。切なすぎてキュンキュンしながら毎回読ませてもらってます。更新頑張ってください！応援してます (1月14日 19時) (レス) @page23 id: efd215a404 (このIDを非表示/違反報告)
yuimii1228(プロフ) - ぶーちゃん主役の小説少なくて、素敵な内容ですごく楽しみにさせていただいてます(^^)更新楽しみに待ってます♪ (8月19日 0時) (レス) @page12 id: d7f6e183fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Buu | 作成日時：2023年8月15日 23時
