Simp19 ページ19
.
.
「生意気じゃないですもん。私」
なんてチャミスルをぐびぐびと飲む私を
頬杖をついて楽しそうに笑いかけてくる。
やっぱり色っぽい人だな。
WN「生意気じゃない新人は遠慮して奢れとか言いません」
「奢れとは言ってません」
WN「はいはい 笑」
「もー！！」
『素敵なカップルにサービスしちゃおっと』
なんておばちゃんが美味しそうなチキンを持ってきてくれた。
「いや、カップルじゃないです 笑」
すぐさま訂正すると、おばちゃんは慌てたように
『仲良さそうだったからつい……ごめんね 笑』
と言って立ち去ってしまった。
WN「……カップルねぇ」
手に持ったビールを一気に飲み干した。
喉仏がごくごくと動いて、妙にえろい。
「見えないですよね〜」
WN「それは分からない。
他人が見た感想だから。」
「それもそうか」
WN「……ごめん、吸っていい？」
「どうぞ」
WN「ありがとう」
火をつける仕草も
吸って吐いた煙も
灰皿に灰を落とす視線も大人の色気を感じる。
でもときめいたりはしない。
慣れない感覚にそわそわするだけ。
「煙草お好きなんですね」
WN「……好きって言うか、呪縛っていうか」
「……複雑そうで聞くの辞めます」
WN「察しが良くてよろしい 笑」
何故か複雑そうな顔をしたので
それ以上詮索するのはやめた。
「皆色々ありますから」
WN「急に 笑」
「……そういうものですよね 笑」
なんだか虚しくなって、残ったお酒を飲み干した
WN「飲みすぎじゃない？」
「昨日は酔えなかったので」
WN「……昨日の子が原因？」
「え？」
WN「隣の部署の子？だっけ」
「何で……？」
WN「Aちゃん、分かりやすいよ」
「……顔に出てました？」
WN「思いっきりでてた 笑」
自分では出てないつもりだったし
ボノニにも上手くごまかせていたから
てっきり誰にも疑われていないと思っていたのに。
「……すみません 笑」
WN「いや、俺は全然大丈夫 」
追加できたばかりのビールを
またすぐに飲み干すんだから
この人もきっと酒豪だろう。
.
WN「……元彼？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1532人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さき(プロフ) - スングァン推しにはたまらない最高すぎる作品です！どうかお願いなので完結してほしいです、、、楽しみにしています！！ (3月27日 0時) (
レス) @page28 id: f0a266abd8 (このIDを非表示/違反報告)
OO - 初コメ失礼します。本当に最高の作品です…出会えてよかった！これからも更新楽しみにしてます！ (2月27日 0時) (レス) @page27 id: 1c5ed37b8c (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - こころがくるしー！SGの珍しくって気になって見ちゃいました！他の人も出るのかなぁなんて思いながらワクワクしてます！更新待ってます！ (2月5日 2時) (レス) @page26 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
しゅーまい(プロフ) - 初コメ失礼します。切なすぎてキュンキュンしながら毎回読ませてもらってます。更新頑張ってください！応援してます (1月14日 19時) (レス) @page23 id: efd215a404 (このIDを非表示/違反報告)
yuimii1228(プロフ) - ぶーちゃん主役の小説少なくて、素敵な内容ですごく楽しみにさせていただいてます(^^)更新楽しみに待ってます♪ (8月19日 0時) (レス) @page12 id: d7f6e183fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Buu | 作成日時：2023年8月15日 23時
