後輩くんたちと私≪黒≫≪青≫【Snow Man】 (ページ6)

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05,次の日の朝にてページ6

会社についたら、ガッツイテてきたのはやっぱり、翔太くんだった。

「Aちゃん先輩、その指どうしたんですか！？」

「突き指、折れてたみたいで」

恥ずかしいなぁって、思いながら指を見せる。
指と言っても、包帯に片面のみのギプス。

「あー、あいつのせいか、目黒とかいう新人の！！」

「翔太くん、そんな言い方をしないの」

私がいうと、ちょっとシュンとなる翔太くん。
そこに、目黒くんが出社してきた。

「おはようございます」

「おはよう、目黒くん」

「っはよ」

翔太くん、あからさまに怒ってる。
もー、新人さんと喧嘩して何になるっていうの？
私はそんな挨拶しかしない翔太くんの頭をチョップした。

「いだっ」

「こら、翔太くん！
挨拶はキチンとするって教えたはずだよ？」

そんなやり取りをみてて、目黒くんが、笑った。

「本当だー。
彼氏っていうより、後輩っていうより、弟感が満載ですね。
あ、Aさんの彼氏さんではないか、翔太くんは」

「お前、初日から俺を翔太くんなんて呼ぶの凄いな。
肝が据わってるのか、無礼なのかわかんねーや。
まぁ、Aちゃん先輩のことをAさんって呼ぶくらいだからな。
・・・お前、へんな噂立ってるぞ？」

「へんな噂？」

「あー、Aちゃん先輩は、ちょっと外れてて」

なにそれ。
ちょっとイラっとしちゃってその場から離れた。
聞こえそうで聞こえない。
そういうところ、翔太くんはなんでもうまくやっちゃうので。

帰ってきた頃には、なぜか2人が仲良くなってた。

「何話してたの？」

「内緒っす」

「秘密～」

「・・・先輩にそんな態度でいいと思ってるの？」

「うわ、こわっ」

「もう、男の子同士の話も必要だから介入はしないけど」

「さすがAさん、わかってる」

「ほら、2人とも、そろそろ業務始まるから行くよ」

「「はーい」」

そういうところは、可愛いのにな。
普段は私を困らせ過ぎ。
まぁ、嫌じゃないから付き合ってるんだけどね。

私は目黒くんと翔太くんの背中をポンポンと軽く叩いて(ひび入ってるので)デスクに連れていった。