後輩くんたちと私≪黒≫≪青≫【Snow Man】 (ページ36)

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35,心の糸ページ36

「うわぁぁあ！！
着替えてないじゃない！！」

「そうっすね」

「風邪引くって！」

もー、目黒くんは何を考えているの？
本当に、どきどきしちゃったよ・・・。

私はくいっと後ろを向こうとしたけど、その前に目黒くんが部屋着に着替えて。

「これでいいんでしょ？」

「うん、大丈夫」

「Aさんって、けっこう豪快に足だしますね。
会社だとパンツスタイル多いから、なんか新鮮で、いいっすね」

「それって誉めてくれてるの？」

「はい、誉めてますよ」

「そう、ありがとう」

休日や部屋では好きなものを着てたいので、肩苦しいパンツスーツではない。
まぁ、スーツ好きだけど。

目黒くんがソファを指差して、「座っていいですか？」って聞いてきたので頷く。
私はお茶とお菓子を出して、目黒くんの向かいに座った。

「なんか、懐かしい感じ・・・」

ひーくんだったけど。
いつも、2人でダラダラしながら他愛ない会話してたっけ。

「Aさん、悲しそうな顔してますよ？」

「えっ？あぁ、そうかも」

「前カレさんの事ですか？」

「ひーくんは、関係ないよ」

「顔が無理して笑ってる」

そうかな、頑張ったんだけどな。
なんか、言っといたほうがいいのかな、ひーくんのこと。

「私の前カレは、お察しの通り、ひーくんだよ。
あ、岩本照くん。
もう、ひーくんって言わないわ、ケジメとしてね」

「本当にケジメ出来てるんですか」

「えっ・・・」

「まだ、好きなんですよね？俺、バカかもしれないけど、そういうのはわかりますよ。
Aさんの岩本くんを見る目が女の子でしたよ」

「・・・」

私はぐうの音も出なかった。
まだ、好きだと言う気持ちは片隅に有ったから。
でも、でもね。

「私と岩本くんは、もう終わっちゃったんだよ」

「岩本くんは終わってるようには見えませんでしたが？」

「えっ？」

「Aさんのこと、まだ好きみたいですよね」

「でも、彼女さんいたし・・・」

「あれは、遊び心っすね」

「ひーく、岩本くんは遊んだりしないもん」

「多分、Aさんのことが忘れられなくて、遊んで心埋めてるんじゃないですか？」

「・・・」

それは、ひーくんがしそうだなって、ちょっと思った。
ちょっと、自暴自棄になっちゃう時あったから。