後輩くんたちと私≪黒≫≪青≫【Snow Man】 (ページ35)

今日:13 hit、昨日:18 hit、合計:48,397 hit

34,着替え【side目黒】ページ35

とりあえず、Aさんをベッドまで運んで。
よく、平常心保てたなって、思うよ。
俺の理性に拍手。

「安静にしててください」なんて、柄にもないこと言っちゃって。
Aさんのもう一本ある本鍵を借りた。

「じゃ、服とか取ってくるので」

「うん、気をつけてね」

「３時半にはAさんちに戻ると思うので」

「うん、行ってらっしゃい」

バタンと扉がしまって、Aさんに送り出される。

・・・なんか、新婚さんみたいなやり取りで、クルな。

俺が居ない間に何かあったらやだけど、こんな短時間で来られる人なんていないと思って、戸締まりをしっかりした。

Aさんにち、泊まるのか。
嬉しいけど、なんか寂しかった。

誰だって、いいのかな？って。
俺だからって、訳じゃないよね？
その場に居合わせたのが俺なだけであって、翔太くんだったら翔太くん、阿部さんだったら阿部さんに頼んでるのかな・・・。

でも、あんまり人を頼らなさそうな、Aさんが頼ってるんだ。
心を切り替えて、俺は自分の家へと向かった。

荷物をまとめて、Aさんにち向かう。

本当は、翔太くんにも教えた方がいいのかな？って思ってた。
翔太くんが、話し出したストーカーのお話のお陰で、ここまでこられた。
一度、LINEの電話をする。
でも、繋がらなくて。
もう一回、電話することはなかった。

Aさんちに帰ると、奥から「お帰り」なんて声が聞こえてほっこりした。

「ただいま」

胸を弾ませながら、言ったこの言葉は忘れられないと思う。

ドカッと、持ってきた荷物を置いた。
奥から出てきたAさんは、もう、部屋着に着替えてた。
あーぁ、ミニスカート可愛かったのに。
でも、短めのパンツスタイルのAさんも、また可愛い。

「お疲れ様。大丈夫、だった？」

「俺は大丈夫っすよ」

そう言って、自分の着ているシャツを脱ごうと手を掛ける。
慌てるAさん。

あ、ここ俺んちじゃないんだ。
マイペースにもほどがあるか。

「ごめん！向こう向いてるから！！」

ぷいっと後ろを向くAさん。

俺はちょっと悪戯心が沸いてしまった。
上半身裸の状態で、「着替えましたよ？」なんて、言ってみる。

素直にこっちを見たAさん。