後輩くんたちと私≪黒≫≪青≫【Snow Man】 (ページ19)

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18,お隣さんページ19

とりあえず、家に着いた。

「え、Aさん家オートロックじゃないの？
危なくない？」

私の住んでるマンションはキチンとしたオートロックではない。
もうね、大丈夫なんだって、私は。

「もー、いいから入るよー」

そこに、お隣に住んでるラウール君がやってきた。

「あ、Aちゃん、お疲れ様！」

にぱぁって笑って、可愛い。
ラウール君は高校生なのに、一人暮らししてて、モデルをしているらしい。
たまぁに、会う。
ごみ捨ての時とか。
出勤時間とか、被るときもある、たまにね。

「あれ、Aちゃん、こないだとは違う人たち？
こないだの人は彼氏じゃないの？」

「ふっかのこと？
ふっかは彼氏じゃないよ」

「そっか、そうなんだ！
じゃあ、僕にも希望があるんだね！
あ、こないだもらったおかず美味しかったよ！」

「あ、本当に？よかった」

僕にも希望とは？
まぁ、いいや。
そうそうこないだとは、一昨日の事。
もともと、ラウール君が一人暮らしだったこと、成長期なことを考えたら、余ったおかずを分けよう！としか思えなかった。

「じゃあねー」

手をフリフリ、ラウール君は部屋に入っていった。
私も鍵を取り出して、部屋に入る。
あ、洗濯物干してないよね？大丈夫だよね？

「はい、どうぞ。
ただいまー」

誰もいないけど、ついつい言ってしまう【ただいま】って言葉。

「お邪魔しまーす・・・」

「お邪魔します・・・」

「なんにもないけど、上がって上がって」

心なしか、元気の無い声。
せっかく、家にあげてやったのに、それはなくない？
なんなの、あの食い付きだったのは！！

そんなに広くもない私の家。
男の人2人と私ではちょっと窮屈かも。
早速、ランチョンマットを三枚ひいて、お弁当を開ける。

「いただきます」って、ちゃんと言ってから食べる。
お弁当をモゴモゴしながら、部屋を見渡す目黒くんと翔太くん。
本当に、綺麗じゃないからやめてほしい。

「思ってたより、片付いてますね」

「私は目黒くんの私の部屋のイメージを知らないからなんとも言えない」

「まぁ、プラスにとらえてください」

「ね、アレナニ？」

翔太くんが「ナニアレ？」指差した先、そこには。
片付け忘れていたものの存在が。