15,お部屋の話 ページ16
「Aちゃん先輩！おはようございます！」
「あ、おはよう翔太くん」
「おはようございます」
「あ、目黒くんも、おはよ」
「昨日、ふっかに会ったんでしょ？」
ふっかと翔太くんは知り合い。
おんなじ、高校だったっけなぁ？忘れた。
「なんで知ってるの？
・・・うん、家で呑んだ」
「「え、本当に・・・？」」
驚愕って顔する、2人が面白かった。
クスクスと笑ってしまった。
たぶん、泊まってったと言うことは言わない方が良さそうだし、言ったらめんどくさそうだ。
そんなに、驚くことなのか。
幼馴染みと家で呑むのは。
まぁ、一応男女かもだけど。
「ふっかは幼馴染みだし」
「ふっかいいなー、俺もAちゃん先輩の家に行きたいなぁ・・・！」
「そんなに来たいものなの？」
「勿論っすよ、Aさん家ですよ？
俺も行きたいっすよ」
目黒くんが、ぐいっとやってきた。
「来たってなにも楽しくないでしょう？」
「Aさんの事知れるじゃないですか」
「Aちゃん先輩の家とか、絶対に綺麗じゃん」
「翔太くんには負けると思う」
「え、翔太くん家に行ったことあるんすか？」
「一回だけねー、ふっかと」
「ふっかって人、ずるくない？
ドンだけ前世でいい行いしてきたんすかってくらい羨ましい」
「俺、綺麗好きだから。
目黒は汚さそう」
「よく、わかったっすね。
そこまで片付け上手じゃないですね。
Aさん、今度一緒に片付けてくれません？」
「しれっと誘うな。
Aちゃん先輩、目黒は危険なので俺んちに・・・」
「翔太くんだって！」
あー、わちゃわちゃし始めた・・・。
私はこっそり離脱。
しようと思ったけど、無理だった。
「「今度、お邪魔します」」
「・・・何言ってるの、勝手に決めないの。
男性を上げる事はないです」
「上げたじゃん！」
「しっ、人聞き悪い！
ふっかは幼馴染み！」
「ふっかって人かわいそー・・・」
目黒くんは憐れんだ声で言ってた。
「兎に角、今度目黒と行きます」
「えー・・・」
「あからさまに嫌な顔しないでよ」
「・・・いつ？」
「「へ？」」
「めんどくさいから。
あんまり大事にしないのなら。
いつくる？」
「きょ、今日で！」
「わーい！Aちゃん先輩ん家！」
「あんまり大声でいわないで！」
めんどくさいから、来てすぐに帰ってもらおう。
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作者名：るる | 作成日時：2020年5月13日 6時
