後輩くんたちと私≪黒≫≪青≫【Snow Man】 (ページ14)

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13,幼馴染みページ14

私の家の近くにコンビニがあって。
そこで軽く呑めるもの買ってくれた、ふっかが。
家について、料理はできる！っていうレベルではないけど、ちゃちゃっと作った、おつまみ。

「相変わらずだねぇ」

「なにが？」

「いや、なんも」

にっこり笑うふっかがズルい。
何人もの女の子を落としたんだろうな、その優しい眼差しで。

「おまえさー」

「おまえじゃなくて、Aね」

「Aはさ、彼氏作らないの？
さっきのって、本当に後輩なの？」

「なによ、いきなり・・・」

私はおつまみを持ってふっかの前に座った。
ふっかの買ってくれたチューハイを呑む。

「目黒くんは、ただのコーハイ」

「今は、ね？
もうさー、Aは俺のものになっちゃえよ！」

「ふっか酔いすぎ」

「酔ってねー！！１缶も呑んでねー！！」

心臓とまるでしょ、そんなこと言われたら。
でも、私は彼氏なんて作らないんだ。
それを知ってて、ふっかも言ってるんでしょ？

「そういうふっかだって、こないだの子、どうしたの？」

「送り狼しただけ」

「・・・最悪」

ふっかのあまり長続きしない女性関係。
私とは続いてるのになぁ、幼馴染みとして。
いいやつ、なのにな。

「Aもさ、よく男を家に上げるよな」

「・・・だれを？」

「俺だよ、俺！俺だって男だぞ！？
ちくしょー！！」

「ただの幼馴染みだわ」

チューハイを飲み干して言う。
ふっかは、ちくしょーってまだ言ってる。

そんな、こんな話してたら、あっという間に11時。

「泊まってくの？」

「おまえ、本当に危機感ねーんだな」

「いや、今さらでしょ？
どうするの？」

「悲しいから、俺帰るわ。
ちゃんとAモノにしたら泊まるわ」

「誰のモノにもならないと思うけどね」

「じゃ、泊まってく」

ふっかなんて、ただの幼馴染みだし。
年下だし。弟みたいな感覚。

結局、ふっかは泊まっていって、起きた時には居なかった。
LINEには【寝顔ごちそうさま】なんて、バカみたいな事書いてた。
いつからこんなになっちゃったんだろうね。

私は顔を洗って、準備を整えた。
行かなきゃ、会社に。