後輩くんたちと私≪黒≫≪青≫【Snow Man】 (ページ13)

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12,接待と【side目黒】ページ13

阿部さんは、ずっとAさんをニコニコした目で見てる。

・・・思いっきり狙われてんじゃん。

時折、俺と目が合うけど、真剣な眼差ししかくれない。
これは、わかる。
「Aさんに近寄るなよ(にっこり)」だって。

2人で話を始めたけど、高度すぎてアホの俺にはわからなかった。
悔しいなぁ。
もっと勉強しなきゃ。

って、思ってたら阿部さんはAさんをレストランに誘ってた。
やっ、やっぱり下心ありありじゃん！！

って、思って、資料を片付けたりしながら聞いていたら。

「ふっかが遊びに来るんですよね」

・・・ふっかって、誰？
おとこ？？

てか、遊びに来るって、Aさんの家にってこと・・・？
あー、めちゃめちゃ阿部さん落ち込んでるじゃん。
声のトーンが下がった。

俺はすかさず翔太くんにLINEした。

❰翔太くん、今日、ふっかって人がAさんの家に行くそうです❱

少しして、返ってきた。

❰あー、Aちゃん先輩の幼馴染みだわ、ちなみに男。
いーなー、俺もAちゃん先輩の家に行きたいなぁ❱

阿部さんはちゃっかり、Aさんとのごはんの約束をすると、話も終わったので出ていった。

「ね、俺もAさん家行きたいんだけど」

「いきなりため口きかないの！う～ん、ふっかはそういうの気にしない人だけど、私がふっかと2人で話したいからなぁ・・・」

・・・玉砕。
けっこう頑張って言ったのに。
まぁ、諦めないけど。

「じゃ、じゃあ、違う部署にいる、俺の友達と３人で、今度は飲みに行きましょうよ」

Aさんは、う～んと考えて、

「それまでに、目黒くんが私との信頼関係をうまく築けたらね」

キレイな笑顔で言われた。
ずるいですよ、Aさんってば。
俺は、その日のために今から奮起することにした。

駅まで一緒に帰る。

ふっか？って人が待ってて。
・・・やっぱり彼氏になりたいとか、下心ありそうって、俺のアンテナが言ってる。
てか、Aさんは俺のことを彼氏じゃなく【後輩】って言ってたけどさ、いつ変わるかなんてわからないから。
俺、燃えるタイプだから。

帰る方向が別々だから、「お疲れ様です」って、わかれた。