獄卒少女、8話を知る ページ10
授業後には短い休息をとるらしい。人間の集中力には限度があり、こまめに休息をとることで集中力を持続させるのだ。この点において人間と同じ姿形を象る我々も同じである。現在は丁度其の休息時間。
入部届を出すために廊下を歩いている。
顧問の先生の後ろを歩いてるから迷わないはずだ。
「あの、十六夜さん！職員室はこちらですよ！」
…少し考えすぎたらしい。別の部屋に入ろうとしてしまった。
「朝方も迷っていた新入生がいたという話を聞きましたが、もしや十六夜さんのことでしょうか。大丈夫です、初めてなのですから失敗は当然のように生まれます。これからこの学校に慣れていきましょうね」
「…すみません。武田先生」
彼は武田一鉄。男子バレー部の顧問の先生だ。
なんでも今年から顧問になったりらしく、知識は浅いとは本人談。
担当は現代文なので丁度現代文であった３限が終わった後、そのままついて行った。
教員室の中は、個々の机がありそれぞれバラバラにものが置かれている所に個性を感じる。任務がいつ終わるかにもよるが、この学校に最後まで通い続けた暁には机を見ただけで誰の机か当てられるようになるかもしれない。そう想像するのが容易なほどに、机には個性が出ていた。
武田先生は真ん中の列の真ん中の机、上からこの部屋を覗いた時に丁度真ん中にくる位置にある机へ、一直線に歩いていく。ひき出しの開閉を繰り返し、1枚の紙をこちらに向けてきた。
「これ、入部届です。今日の放課後に練習試合があるのでできればその前に出してください。入部届けを提出して認可された場合、明日の午後から参加になります。時間はこれを受け取った時にお伝えしますね」
「…わかりました。失礼します」
練習試合というものは、他校の同種目の部活と連絡をとって行うものであるらしい。なるほど、それは期限を守って提出しなければならないわけだ。
紙を受け取り、一礼して扉を開ける。時計を見れば次の授業の約1分前。幸いにして教員室は各階に存在するので、教室へと帰還するのにそこまで時間はかからない。が、遅れたら心象が悪くなるのは必定。足の回転を出来るだけ早くしながら歩いた。迷わぬように。
「まさか１年生のマネージャーが入ってくれるなんて…！よーし、僕も頑張らなきゃ！」
「あっぶねー！ギリギリセーッフ！」
「アウトだよ。日向、お前の隣の転校生はいないのか？」
「え、あ、ほんとだ！いない！」
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雪待月(プロフ) - nyankoaisufai^^さん» そうですねぇ。手榴弾は投げますが、ナイフは投げないので( ´▽｀) (2016年7月25日 10時) (
レス) id: daa4a5e450 (このIDを非表示/違反報告)
nyankoaisufai^^ - あれ？十六夜って東●？ んな分け無いか(´▽`)ahaha (2016年7月24日 13時) (レス) id: 2e9a962cec (このIDを非表示/違反報告)
死音心音(プロフ) - でもやっぱり「白」だと、話の中の白いって単語に引っかかって、例えば22話の「青白い」って単語に「青(主人公)い」ってなっちゃうんですよねぇ… (2016年4月26日 19時) (レス) id: e79a6803fb (このIDを非表示/違反報告)
雪待月(プロフ) - 死音心音さん» 一応時代背景(？)とかを考えて漢字にしたのですが…白ではおかしいでしょうか…？名前だけカタカナというのも違和感がありますし… (2016年4月26日 18時) (レス) id: daa4a5e450 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音(プロフ) - 雪待月さん» そうですね・・・そっちの方が名前っぽくていいですね！ (2016年4月26日 18時) (レス) id: e79a6803fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪待月 | 作成日時：2016年3月16日 14時
