獄卒少女、31話を知る ページ36
放課後になると日向は「エースのところ行ってくる！」と言い残し、教室を全速力で出ていった。
日向がいないと迷う危険性があるため、人に聞きながら歩き、女子更衣室までたどり着く。
荷物が無いことからまだ潔子さんは来ていないようだ。
着替えを済ませ、第二体育館に向かう。
扉を開けて、挨拶をする。
「…こんにちは…っては？なにやってるんですか。西谷先輩、田中先輩」
私の目の前には正座を顔を赤くして、プルプルしている二人の姿。
「だから言ったべ？西谷に田中。呆れられるって」
キャプテンがお父さんの如く諌める。
本当に何をやっているんだろう。
「十六夜。話がある」
「…その前に立ってくださいよ。流石に先輩2人が正座してるのはちょっと…」
「それは無理だ。足が……痺れた…！」
…呆れて物も言えない。これから練習が始まるのに何をやってるんだろう。
しょーが無いと思いながらアドバイスをする。
「…先輩方知ってますか？しびれた時は動かした方がいいらしいですよ。さぁ、ジャンプしてください。ぴょんぴょん」
「鬼か！」
鬼ですが。
そんな茶番をしていると、2人が起き上がる。(ちなみに先程の発言は冗談半分だ。)
「…それで、一体なんですか？そんな真面目な顔をして」
まぁ、この2人が馬鹿な事をしている時点で、用件はさほど大したことでもないだろう。
「そうだった！…あのな、俺達はついに！お前に似合うあだ名を見つけたのだ！」
ドヤ顔で言い放つ西谷先輩。
正直話についていけない。真面目な顔でいう話ではないだろう。
「ノヤっさんが珍しく授業中起きてたから、そこから発想を脹らませて考えたんだ！」
なぜドヤ顔をするんだ、田中先輩。
あと、珍しく起きていたって普段寝ているのか。確かに授業中は子守唄を聞いてる時のように眠気が走るが、普通なら起きないといけないだろう。
後ろから誰かのため息が聞こえる。今にもキャプテンの拳骨が飛んできそうだ。
「…それで、何ですか？私のあだ名」
なんかこの２人なら女神！とか天使！とか言い出しそうだ。…実際逆だが。むしろ地獄からこんにちはする鬼なのだが。
「おう！
その言葉を告げられた時、私の頭がまっしろになった。体が震える。足場が消えたかのような錯覚に陥り、立っているのがおぼつかない。
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雪待月(プロフ) - nyankoaisufai^^さん» そうですねぇ。手榴弾は投げますが、ナイフは投げないので( ´▽｀) (2016年7月25日 10時) (
レス) id: daa4a5e450 (このIDを非表示/違反報告)
nyankoaisufai^^ - あれ？十六夜って東●？ んな分け無いか(´▽`)ahaha (2016年7月24日 13時) (レス) id: 2e9a962cec (このIDを非表示/違反報告)
死音心音(プロフ) - でもやっぱり「白」だと、話の中の白いって単語に引っかかって、例えば22話の「青白い」って単語に「青(主人公)い」ってなっちゃうんですよねぇ… (2016年4月26日 19時) (レス) id: e79a6803fb (このIDを非表示/違反報告)
雪待月(プロフ) - 死音心音さん» 一応時代背景(？)とかを考えて漢字にしたのですが…白ではおかしいでしょうか…？名前だけカタカナというのも違和感がありますし… (2016年4月26日 18時) (レス) id: daa4a5e450 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音(プロフ) - 雪待月さん» そうですね・・・そっちの方が名前っぽくていいですね！ (2016年4月26日 18時) (レス) id: e79a6803fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪待月 | 作成日時：2016年3月16日 14時
