２年の首領、30話を知る ページ35
昼休みになるとあのバカどもとが俺のクラスに来るので、成田とともに屋上へ向かう。
屋上までは他の人たちの迷惑になるから余り騒がないでほしい。
そんな思いも虚しく、清水先輩に殴られに行く2人の首根っこを掴んで引っ張る。
謝罪をすると苦笑いでお疲れ、と言われた。
いや、これは俺よりも先輩の方に被害があるのだが…。
「苦笑いされてるぞ。田中、西谷」
木下が笑いながら言うと苦笑い？なにそれ美味しいの？とでも言いたそうな2人に頭を抱えたくなる。
｢ほら、屋上行くぞ｣
そう言うとようやく動き出す２人。
追いかけっこでも始めるつもりなのか、走る体勢を整えているので頭を叩き、清水先輩に挨拶をする。
屋上に着くと話し出す西谷。内容は今日の古文の授業のこと。
「俺珍しく寝なかったんだぜ！すげぇだろ！」
それは普通のことだ。そして田中もそれにのるんじゃない。
そんな西谷が急に真顔になる。
「潔子さんは女神だ、だったら十六夜はどうなんだろうと考えていたんだ」
何を言い出すかと思えばなんともコイツらしい話題だ。
「んー、確かに十六夜はなんか、こう、天使って感じはしないよな…｣
「だろ！？なんかさ、こう、普通はキラッ、かポワッのどっちかじゃん？なんか十六夜ってどっちもな感じがするんだよなー。」
西谷の言っていることはよくわからないが、なんとなくなら理解できる。
昨日の放課後に入部した１年の転入生、十六夜白。
黒く艶のある髪(烏の濡れ羽色というヤツだ)、大きく全てを見透かすようなしろ色の瞳、陶器のような肌、空気を震わす鈴のような声、スラリと長い手足。
傍から見ても整った容姿をしているが、綺麗や可愛いという言葉は当てはまらないような気がする。
「あーなんとなくわかるわ。あれだろ？美人と可愛い子のいいとこ取りみたいな」
「「そう、それだ！！」」
成田がわかりやすく言い換えると声を揃えて同意する２人。
「そーじゃん！そうだったらまさにあれじゃん！！」
「一体何がいいたいんだお前は」
ため息混じりに突っ込むと、耳を疑う単語が出てきた。
「あれだよ！あれ！【神子様伝説】！」
あの西谷が…！？そう驚かざるを得ないぐらいにこいつの口から出た言葉は衝撃的だった。
「なるほど！確かにあの伝説なら十六夜もしってるだろ！今日の放課後呼んでみるか！」
…はぁ。
「十六夜に迷惑かけるなよー」
「「オウ！」」
全く…返事だけならいい奴らだ。
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雪待月(プロフ) - nyankoaisufai^^さん» そうですねぇ。手榴弾は投げますが、ナイフは投げないので( ´▽｀) (2016年7月25日 10時) (
レス) id: daa4a5e450 (このIDを非表示/違反報告)
nyankoaisufai^^ - あれ？十六夜って東●？ んな分け無いか(´▽`)ahaha (2016年7月24日 13時) (レス) id: 2e9a962cec (このIDを非表示/違反報告)
死音心音(プロフ) - でもやっぱり「白」だと、話の中の白いって単語に引っかかって、例えば22話の「青白い」って単語に「青(主人公)い」ってなっちゃうんですよねぇ… (2016年4月26日 19時) (レス) id: e79a6803fb (このIDを非表示/違反報告)
雪待月(プロフ) - 死音心音さん» 一応時代背景(？)とかを考えて漢字にしたのですが…白ではおかしいでしょうか…？名前だけカタカナというのも違和感がありますし… (2016年4月26日 18時) (レス) id: daa4a5e450 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音(プロフ) - 雪待月さん» そうですね・・・そっちの方が名前っぽくていいですね！ (2016年4月26日 18時) (レス) id: e79a6803fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪待月 | 作成日時：2016年3月16日 14時
