獄卒少女、2話を知る ページ4
全く。ここは一体どこなのだろうか。さっきから歩いているのに全然街がみえてこない。
それどころか足元に鳥の糞を落とされる始末である。危うく糞を踏んでしまうところだった。
プルルルル、プルルルルと、無機質な音が周囲に響く。携帯端末の通知音だ。
誰か通知音を切るという設定をしてない人がいるらしい。こういったものは公共では''まなーもーど''にするべきだと言ったのは先日現世任務に就いていた他部署の顔見知りである。まあ、周りに木しかないので必然的に支給されたこの携帯端末になる訳だが。
着信者の表示をみて、その名前に安堵した。なれない端末に慎重になりながら通話状態にして、耳に当てる。うまく出れたようだ。
「…こちら白。緊急事態が発生、報告。現在進行形で迷子です。」
「だろうな。」
電話の向こう側から呆れたような肋角さんの低い声が聞こえた。ため息付きである。
「…肋角さんは緊急事態を予測していたと、そういうことですね。研鑽をつめば、肋角さん未来予知もできるでしょうか」
「お前はもう少し自分のことに自覚を持て。方向音痴だからに決まっているだろう」
肋角さん。私の上司であり、父であり最も尊敬している偉大なる御方だ。
「…現在の状況を報告いたします。目的地、――高校には未だ到達出来ておらず、何処とも知れぬ山中で歩を止めております」
「一旦戻ってこい。他のヤツらに挨拶せんで行っただろう。現世任務は緊急時以外、
山中で説教を電話越しにくらうなんて、知らない人が見たら何があったのかと訪ねたくなるような光景間違いなしだ。
「……接触が禁じられているのは、少しでも任務中に現世で過ごす生者に違和感を与えないため。但し任務に対処できなくなった場合を除く、です。把握しております。
そして、街の方角さえわかれば目的地は可能です。そして地図の読み方も把握しております。上が北で右が東、迷った時は右に進めと以前田噛に教わりましたので問題は」
「い い か ら 戻 っ て こ い」
「…承知いたしました」
記念すべき現世任務初日。１時間もしないうちに開始地点へと戻ってしまった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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革ベルト
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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雪待月(プロフ) - nyankoaisufai^^さん» そうですねぇ。手榴弾は投げますが、ナイフは投げないので( ´▽｀) (2016年7月25日 10時) (
レス) id: daa4a5e450 (このIDを非表示/違反報告)
nyankoaisufai^^ - あれ？十六夜って東●？ んな分け無いか(´▽`)ahaha (2016年7月24日 13時) (レス) id: 2e9a962cec (このIDを非表示/違反報告)
死音心音(プロフ) - でもやっぱり「白」だと、話の中の白いって単語に引っかかって、例えば22話の「青白い」って単語に「青(主人公)い」ってなっちゃうんですよねぇ… (2016年4月26日 19時) (レス) id: e79a6803fb (このIDを非表示/違反報告)
雪待月(プロフ) - 死音心音さん» 一応時代背景(？)とかを考えて漢字にしたのですが…白ではおかしいでしょうか…？名前だけカタカナというのも違和感がありますし… (2016年4月26日 18時) (レス) id: daa4a5e450 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音(プロフ) - 雪待月さん» そうですね・・・そっちの方が名前っぽくていいですね！ (2016年4月26日 18時) (レス) id: e79a6803fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪待月 | 作成日時：2016年3月16日 14時
