第三者、11話を知る ページ13
「もしかして、うちのクラスにきた十六夜ですかね」
そう発言した日向は昼のことを思い出していた。
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「それでな!グワーってなってズドン!ってなるんだよ!」
謎の擬音語を使いながらバレーの説明をする日向。話の相手は
「…楽しそうだな」
本日転入して来た白であった。
彼女は謎の擬音語で話す日向の話を雰囲気で読み取っているようで頭にははてなが浮かんでいる。そもそも彼女は獄卒の中でもとりわけ片仮名が苦手な部類であるので、もはや何もわかってないと言っても過言ではない。
「ああ、すんげー楽しいんだ!」
「…そうか」
わかるのは目の前にいる男がただ楽しそうだということ。その事実を認識して若干雰囲気が柔らかくなった白を前に日向はバレーの魅力をどんどん伝えていく。
「そんでなー、こうギュッってトスが上がるからそれをスパーンって打つんだー!そしたら…」
────────
「…ってことを昼休みが終わるまでずっとやってたんです。だからもしかしたらって!」
にこにことそう話す日向とは対照的に田中と澤村、銀髪の青年の心情は
((何を説明してんのか全くわかんなかった…))
と、一致していた。
「なるほど、確かに日向のおかげなのかもしれないな!」
「スガさん…!」
銀髪の青年…菅原はそう言って笑った。
「あ、でもスゲー方向音痴なやつなんですよ。たしか…」
────────
昼休みのことである。
「なーなー、何で4限遅れてきたの?あ、もしかして迷った!…とかはないよなー」
日向は冗談のつもりで言ったのだろうが、返ってきたのは
「……ああ」
という、どこか拗ねているようにも感じる返答だった。
「えっ?マジで!?十六夜って方向音痴なんだな!」
悪気は一切無いであろうその笑顔を見て呆れたのか…ああ。と返ってきた。
「じゃあ移動教室とか一緒に行く?十六夜この学校に慣れてないし、まだ来たばっかで友達いないだろうし!」
「…ああ、感謝する」
そう言われて複雑な気持ちになったのか。彼女は苦笑。
「あ、そうそう!俺バレー部なんだよ。すんげーんだぜ!バレーって!この前なんか…」
────────
「…ってこともありました!」
「そうなのか…。俺の方でも話題になってるぜ。超美人の1年が転入して来たってな」
そう話す田中は嬉しそうだ。
「とにかく、日向は明日連れてこいよ」
「はい!」
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雪待月(プロフ) - nyankoaisufai^^さん» そうですねぇ。手榴弾は投げますが、ナイフは投げないので( ´▽`) (2016年7月25日 10時) (レス) id: daa4a5e450 (このIDを非表示/違反報告)
nyankoaisufai^^ - あれ?十六夜って東●? んな分け無いか(´▽`)ahaha (2016年7月24日 13時) (レス) id: 2e9a962cec (このIDを非表示/違反報告)
死音心音(プロフ) - でもやっぱり「白」だと、話の中の白いって単語に引っかかって、例えば22話の「青白い」って単語に「青(主人公)い」ってなっちゃうんですよねぇ… (2016年4月26日 19時) (レス) id: e79a6803fb (このIDを非表示/違反報告)
雪待月(プロフ) - 死音心音さん» 一応時代背景(?)とかを考えて漢字にしたのですが…白ではおかしいでしょうか…?名前だけカタカナというのも違和感がありますし… (2016年4月26日 18時) (レス) id: daa4a5e450 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音(プロフ) - 雪待月さん» そうですね・・・そっちの方が名前っぽくていいですね! (2016年4月26日 18時) (レス) id: e79a6803fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪待月 | 作成日時:2016年3月16日 14時