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『電話の感じだと…Aがここにいること、スニョン分かったと思う』
『え!』
『ミンギュと…下手したら二人でいると思ってすっ飛んでくるよ多分』
どうしよう。
ホシを…スニョンを…困らせたくなかったのに。
だから…ここに来てる事も言わずに、静かに応援しようって決めてたのに。
このままスニョンが来るの、待つの?
そう思ったら思わず席を立ちかけて…そんな私の腕をミサに強く引かれた。
『A!』
『!』
強い力でそのまま椅子に座らされて…
きっと動揺してる私の目を見つめるミサの目は…とても強い。
『今帰ったら…もう全部終わるよ!?それでもいい!?』
全部終わる…
考えつかなかったその言葉に驚いて。
『A…ホシに余計な思いさせたくないって…思ってるの、分かってる』
『…』
『でもここまで来たら会ってあげないと。会わずに帰って…スニョンが何も思わないとでも?』
そう言われて…ショックだった。
…ホシを変えたくないなんて言って…スニョンがどう思うかなんて考えてなかった。
彼のことを考えてるつもりが…自分のことばかり考えてたんだと気付いて。
そう思ったら…申し訳なくて、恥ずかしくて。
『余計な思い…ってAが言ってるその気持ち』
『もう、ホシは…スニョンは…十分すぎるほど感じてると思うから』
すでに…感じてる?
『ちゃんと直接…顔見て話してみなよA』
『それで分かること、絶対あると思うから』
直接…顔を見て…
『それでもまだ同じ事を思うなら…』
『自分の口から、スニョンの顔見て言ってあげて』
自分から…自分の口から…
もう…帰る気持ちは無くなってた。
でも…どんな顔して…なんて話をすればいいんだろう?
スニョンは…どんな顔するのかな。
怒ったり…するのかな。
不安が…頭の中いっぱいになった頃。
バタバタと急ぐ足音が聞こえて。
ガラッと勢いよく開いたドアから現れたのは…ホシじゃない。
私の会いたかった…スニョン。
彼のことなんて見られないと思ってたのに。
思わず顔を上げて彼を見たら、目が合って。
その目は…この中の誰よりも大好きな目で。
この中の誰よりも…会いたかったんだなって…思い知らされた。
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しおり(プロフ) - とろ火さん» はい!カムバ楽しみですね〜(^^)黒髪ホシも愛おしい…。これからも更新楽しみにしてます〜! (2016年4月19日 8時) (レス) id: 9e67831d5c (このIDを非表示/違反報告)
とろ火(プロフ) - しおりさん» コメントありがとうございます! すごく励みになります。ちょっと今↓な場面ですが…17のカムバックも近いしここも…盛り上げていかないと!これは断じてスポではありませんw これからもよろしくお願いします! (2016年4月19日 5時) (レス) id: a64ea52067 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 初めまして。このお話が好きで毎回楽しみにしております!応援しています(^O^) (2016年4月18日 19時) (レス) id: 9e67831d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とろ火 | 作成日時:2016年4月12日 5時