星降る夜に4

161 - Soonyoung ページ20

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大邸や釜山にまで足を伸ばしてサイン会をこなして。

どんだけ遅くなるかと思ってたけど、思ったより早くソウルに戻れた。


さすがにスタッフも考えてくれたのか、明日は特にスケジュールも無くて。


こんなの、いつぶりだ！？



今日を逃したら、いつまたこんなに休めるか分からないからしっかり休めよ？

マネヒョンにはそう言われたけど、宿舎でおとなしく休む奴なんていなくてｗ


今からならまだ街に出られる時間…気付いたらほとんどの奴が消えていた。



といっても俺はやりたい事も無かったから、来週の振りを考えようと練習室に来てる。


でも体を動かしててもなんだか集中できなくて…

頭に浮かぶのはやっぱり…Aのことで。


気付いたらカトクを打ってた。



[A〜カトク久しぶりだよな？]

[すげー久しぶりにこの時間からヒマなんだ]

[話できない？]


久しぶりに会話できるかも。

ワクワクしながら着信を待ってたけど、でも鳴ることは無くて。



A、今日はバイトなのかな…

そういえば前みたいに様子を聞いてる訳じゃないから、Aが何をしてるか分からない。


毎日セルカを送ってはいるけど…

1回短い返事をもらったきりで、朝のメール以外で連絡が来ることも無くて。


前はメールが来るだけで嬉しかったけど。



やっぱり…文字だけじゃ、セルカだけじゃダメなのか。

なんか他にいい方法あったりするんだろうか。

考えてもそんなの浮かばなくて。



それにしても。


カトクにも気付かずに何やってんだよ、と少しイラだつ。

彼氏でもないのにな。



「彼氏でもないのに…」



改めて口にするとすごい空しさと疲労感を感じて…その場に座り込んだ。




ダメだダメだ。


こんなんじゃ明日の舞台に影響出ちゃうだろ！

ホシや、お前やることやらないと！



頭を振ってさっきまでの空しさを無理やり消して…

振りに集中した。



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