【立花慎之介】パパとママはじめます

パパとママ３０日目 ページ37

(貴)「それで・・・私どうしたらいいか分からなくなっちゃった」


その言葉を言った時いつの間にか泣いていることに気づいた


(貴)「あれ？なんか涙出てきちゃった・・・変だなぁ〜・・・」


絶対に千秋の前では泣かないって決めていたのに

お姉ちゃんは“自分が泣くと千秋が不安になっちゃうから”と言って
絶対に千秋の前では泣かなかった

だから私もお姉ちゃんが亡くなったあの日からは一回も千秋の前で泣いていなかった


(由)『A、泣いてもいいんだよ
　 千秋ちゃんがいるからとかそういうの考えなくても泣きたい時は泣けばいいんだよ』


由紀奈のその言葉を聞いて私はしばらく泣き続けた


(由)『そろそろ落ち着いた？』

(貴)「うん」


しばらく泣き続けて落ち着いた頃に由紀奈がそう聞いてくれた


(由)『それで・・・返事は・・・してないよね・・・』

(貴)「うん、なんかねいきなり慎ちゃんに告白されてビックリしちゃった・・・」

(由)『Aは、立花くんのこと好きなの？』


いきなり由紀奈がそう聞いてきた


(貴)「え？」

(由)『だから、Aは立花くんのことどう思ってるのかなって』


慎ちゃんのこと・・・


(貴)「好きだよ・・・でも、その“好き”が
　 由紀奈が日野くんに対して思っているような“好き”と一緒なのかが分からないの」


私は今の気持ちを由紀奈に全部話すことにした

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