外国人の要求〜敦side〜 ページ13
国「…組合が？」
国木田さんが、眉根を寄せて顔を向けてくる。
僕たち武装探偵社は先日、ここから少し距離のある“兵庫”で仕事を終わらせた後、数人が怪しい行動を取っていたの探偵社で捕らえた。
しかし、ナオミさんがお茶を出した後、谷崎さんや僕たちに「組合の組員らしい」と話しているところへ国木田さんが来た。
国「どういうことだ？」
ナ「少し聞いたくらいですけど、《組員を返せ、さもなくば民間人を殺す。》と云っていましたわ。」
国「民間人だとっ⁈」
少し社の空気が張り詰める。
隣にいた鏡花ちゃんが僕に云って来た。
鏡「他には？」
トラの聴覚を使って社長室の中の声を聞き取る。
敦「……明後日の正午、兵庫県稲荷崎付近の港に民間人と引き換えに組員を返せ…」
聞こえた言葉をそのまま話す。
ソファの上でお菓子を食べていた乱歩さんが話すことも億劫と思わせる様な口調で、
乱「てゆーか、わざわざ武装探偵社(ここ)まで来るんだったら、絶対社員に深いつながりのある奴がいるはずだよ。」
しかし、乱歩さんが分かったとしても、僕らにはわからない。
谷「どういうことですか？乱歩さん。」
と、谷崎さんが問うたところで社長室から例の外国人が出て来た。
すらっとして、ブランドの服を身につけた金髪の男の人と、教会の牧師さんの様な格好の白髪のメガネをかけた男の人、最後に、少し古風なヒゲを生やした温厚そうな老人が出て来た。
誰だろう、と黙って全員でその3人を見つめていると、金髪の人が鏡花ちゃんと目を合わせたらしい。
鏡「…」
少し引く様に鏡花ちゃんは目をそらした。
しかし、その外人ははたと気づいた様に鏡花ちゃんをよく見て、
フィ「おや？君は確か……」
そう言葉を濁らせたまま、探偵社を出て行った。
一体、なんだったのだろうか。
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コルセット(プロフ) - 完結しました！他のお話も今あげているので、よかったら見てください！ (2018年3月8日 20時) (
レス) id: 37e1cb07ce (このIDを非表示/違反報告)
菫青石 - もうお話終わっちゃうんですか？ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 583fea9dd9 (このIDを非表示/違反報告)
コルセット(プロフ) - ハニトン！（別垢）さん» 羨ましいです！ちなみにわたしは逆に福沢さんのSSRが出ました！ (2018年3月5日 20時) (レス) id: 37e1cb07ce (このIDを非表示/違反報告)
ハニトン！（別垢）(プロフ) - 私も映画見て来ましたぁぁぁ！あの、あれが、あれで、あの、なんか、凄かったですよね！(ちなみに私は芥川（新）映画観たあとスカウトしたら出ました)←(。-`ω-) (2018年3月5日 4時) (レス) id: baf5146a2f (このIDを非表示/違反報告)
コルセット(プロフ) - 紅月月華さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年3月4日 20時) (レス) id: 37e1cb07ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コルセット | 作成日時：2018年2月9日 20時
