図書館に現るるは魍魎の親玉（？）〜弐〜

いっつしょーたぁいむっ！ ページ5

コナン、快斗は愕然とした。

バッチリ、はっきり、くっきりと、己の名前を言われたのである。

自信を持って言おう。

コナン・快斗((俺は名前は教えてねぇぞ？！))

それを聞いた横光が答える。

横光「…ほう。ならば手前はここにいてはならぬな。席を外そう。」
『あ、全然大丈夫ですよ！ゆっくりしてってください！』

すると、小声で快斗が尋ねた。

快斗「……おい探偵。お前俺の名前教えたのか？」
コナン「教えるも何もお前の名前聞くの初めてだぞ。」
快斗「たしかに…公式ではまだ俺の名前、お前に判明してないんだっけか。」
コナン「メタ発言やめろ…」

ゆっくりAは歩み寄り、空いたソファに腰をかける。

『さて…、一悶着後すぐに難ですが、御二方の推理をお尋ねしても？』

コナンと快斗はバツが悪そうに顔を合わせて

…………観念した。

快斗「じゃ、俺から質問。まず言ってもいいのかわかんねーけど、…………月夜野さん達は《生きている人間か》どうか。」

コナン「俺からももう一つ。月夜野さん達の《正体》だよ。」

Aは微笑みながら聞いていた。

眼は笑っているのかさえも解らなかったが…。

乱歩「…司書さん…？」

流石の乱歩もAに声を掛ける。

すっくと立ち上がり、いつもの笑顔で答えた。

『大丈夫ですよ。彼らはバラしませんもの。

ではまず、黒羽快斗くんの質問からお答えしますね。

……彼らは全員、本来は《亡くなっている方》です。』

コナンはチラッと周りを見やる。

哀しげな笑顔を見せる者、なぜかドヤ顔する者、変わらず表情を変えずにAの話を聞く者……。

彼らは全員了承済み、という空気だった。

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