図書館に現わるるは魍魎の親玉（？）

作戦会議 ページ9

『……と言うわけで皆さんには急遽集まって頂きました。』

げっそりした顔つきでAは言葉を繋げる。

本の整理中に見つけた宝石、それが買い取られて展覧会が開かれること、それがここであること、警備員として駆り出されること…。

館長はまさかのまさかでその日はお偉いさんとの会合(？)かなんかが入り参戦できず、事実上の館長はAとなる。

志賀「で、その《怪盗キッド》っつーのは誰なんだ？」
『かくかくしかじかです。』

小説は便利((と心底思いつつ一通り説明した。

太宰「そんな奴と俺たちが戦うの？」
織田「錬金術を侵蝕者以外へ武力行使か。おっしょはんも物騒なこと考えますなぁ」
安吾「まるで乱歩と格好が似ているな…。これをみてみろよ。」

そう言って館内に設置されているパソコンの画面を皆に見せる。

織田「あ、ホンマや。江戸川センセと似てはるなぁ〜」

『まぁ、彼自体の情報も全く無くて素性不明…。本当に上手に化けるらしくて、警察でも見抜けないそうですよ。宝石を奪われないためには化けづらい人をよこした方が良いでしょう？館長から聞くに、6、7人程度。プラスで私立探偵も雇うと言っていましたが。』

ここで乱歩の片眉が上がる。探偵という言葉に反応したのだろう。

こんな格好をしていても、生前…いや、前世は名の通った推理小説家である。俄かの私立探偵なんざAでも信用し難かった。

乱歩「ワタクシは助手ですので、自動的に警備につきます。他の方々は？」
『ありがとう、乱歩さん。他に立候補者はいます？』

織田「なんならワシらが行きましょか、おっしょはん？太宰クンも目立つチャンスやで((太宰「俺も行きます‼司書さん‼」
安吾「太宰とオダサクが言うならば」







特別会派(⁈)
江戸川乱歩、無頼派、白樺派

『あと、念のために当日はこの《学問のすゝめ》において獲得した衣装を皆さんに着てもらいますからね！！』

(※ここ独自設定です。申し訳ありません！)

下見〜キッド〜→←作戦会議〜図書館〜

ラッキーアイテム

ヘアピン

ラッキー文豪

有島武郎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す