図書館に現わるるは魍魎の親玉（？）

そうじゃない！〜図書館〜 ページ31

『まさかこんな予告状を…』

Aは平川……否、乱歩を見る。

《D坂の殺人事件》の作者がこんな風にされては闘争心が掻き立てられるのは当たり前である。

北原「…そしてあの子供も行方不明の少年と間違い無いのだよ。」

白秋はAに告げる。

今朝の一連で図書館外への外出禁止令を出されたので少し落ち込み気味であったが、銀レアなのでレアの者よりも感度は少々高い。

『やはり…太宰さんの本をわざとらしく手に取ろうとしてましたよね…？顔合わせの時もその子は不自然でしたし……』
乱歩「エエ。ワタクシの偽名にも突っ込んできましたからね。」

……高村は困り笑顔であった。

泉「今日の打ち合わせの時もこの中から館内を見てその子を見かけましたが、この《工藤新一》と言う者に間違いありません。」
芥川「そうですね泉先生。でも、どうして彼は子供なんだろう…？」
太宰「(芥川先生の考える姿…！！美しいもう死ぬ…‼)」

織田作「アカン安吾、このままやと太宰くんがシアワセ絶筆してまうで！！」
志賀「そのまま放っといてもいいんじゃないのか？」

口から魂が出そうになっているのを織田作たちは慌てて引き止めた。

流石、最高の虹レアの文豪達。その感度も神レベルである。

『アルケミストにはその感度も備えてるんですけど、なにぶん私自身が鈍くて…すみません…』

大丈夫だよ、そう口々に文豪たちは笑った。

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