図書館に現わるるは魍魎の親玉（？）

推理〜コナン、図書館〜 ページ30

毛利はあの予告状を見て推理していた。

毛利「戸に何か隠されているということか…？」

ギィ、と開けても何もない。

コナンは考えた。白い服と黒い服…戸……。

そして気づいた。






＿＿＿＿＿《D坂の殺人事件》

確かに、キッドの服装は怪人二十面相を象ったような感じだ。

コナン「小五郎のおじさん！！それ、江戸川乱歩の《D坂の殺人事件》だよっ！！」

全員の目がコナンに向いた。

佐藤「D坂の…？それってどんなお話？」

コナン「明智小五郎が書店で殺害された女の人の犯人を見つけるんだ！そこで、目撃証言に「黒い服の人が戸の隙間から見えた」って言う人と「白い服を着た人が戸の隙間から見えた」って言う人がいたんだ！黒と白なんて、人間に違いが一番分かるでしょ！だから、キッドは何かの暗示をしているんだよ！」

一緒くたに全て話す。

しんと静まり返った空間に矢を放ったのは平川だった。

その著作を発表した本人であるから、当たり前のことである。

平川「よく、そこまでご存知なのですね。

＿＿＿＿＿小学生なのに、物知りです。」

ここでコナンはハッと我に帰る。

コナン「……って、新一兄ちゃんが言ってたんだ！」
蘭「そうなんだ。新一、最近全然連絡よこさないんだから…‼」

コナンは安心して平川たちを見やる。

侮れなかった。もっと気をつけないと、いつ致命傷になるか分からない。

目暮「しかし、今までキッドは具体的に時、場所を示してその通りにやってきた。しかも、人目につくようなやり方で…」

目暮は唸った。

そしてAは言った。

『まさか……冷やかし…ですか？』

そう考えるしかなかった。

＿＿＿＿＿ただ1人を除いては。

しかし、その違和感を取り除くことはできず、奇しくも今回の予告は《冷やかし》として処理され、警察官数名を残して撤退となった。

そうじゃない！〜図書館〜→←謝罪〜駄作者〜

ラッキーアイテム

ヘアピン

ラッキー文豪

有島武郎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す