図書館に現わるるは魍魎の親玉（？）

明朝、明星、変幻自在？？〜全〜 ページ24

北原と高村は外出許可をもらい、朝方の涼しげな小道を歩いて大通りに出る。

まだ日も上がりきっていない。車通りはほとんど無かった。

北原は一服しながら、高村は何か良い題材を拾えるか、他愛もない話をしながら歩いていた。

二人は和装に身を包んでのんびり歩く。

コナン「あれれ〜？お兄さんたち、あんまり見ない顔だね！どこから来たの？」

突然少年に声をかけられた反動で言葉に詰まる。

これが、司書の言っていた危ない小学生か…⁇と咄嗟に目で高村に伝える。

どうやら、高村も同じようである。

高村「やぁ。僕達、普段は群馬の方にいるんだけど、今日は友達の家に遊びに来ているんだ。」

コナン「へー、でもここの近くの図書館がね、今日、《漆黒の夜空》って言う宝石の展覧会があって、怪盗キッドを捕まえるんだっておじちゃんが言ってたんだ！危ないから、逃げたほうがいいんじゃない？」

二人は《漆黒の夜空》に揺れた。

しかし、コナンはそれを見逃さなかった。

コナン「あれれ？もしかして、お兄さんたちも《漆黒の夜空》、知ってるの？」
北原「嗚呼知っているとも。ニュースで見たのだよ。確か、鈴木財閥が手がけるとか。キッドに対する新しい捕獲機器もあるらしいとね。」

コナン「ふーーん？




＿＿＿＿＿＿ねぇ、なんで捕獲機器のこと知ってるの？」


高村と北原はしまった、と思った。

そうか、司書から聞かされているだけで、ニュースではそこまでやっていないのか…。これは飛んだ穴だった。

高村「白しゅ…北山さん、そろそろ朝ご飯では？」
北原「おや、忘れていたのだよ。すまぬな少年、僕達はもう行かなくては。その展覧会、とてもきになるのだよ。」

コナン「うん！会ったらよろしくね‼」


コナンは子供らしく大きく手を振って別れを告げた。

帰る方向は……図書館方面。




一体何が隠されているんだ？

さあさあお手を拝借！！〜コナン、図書館〜→←歯車？〜図書館〜

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