図書館に現わるるは魍魎の親玉（？）

潜書……AM6時半 ページ20

［臨時会派一］
芥川、菊池、夏目、正岡

菊池「揃いも揃って報われない奴だな！」
芥川「悪いけど、仕事だから」

新思潮、流石である。と感嘆するAに夏目が問いかけた。

夏目「不安そうですが、大丈夫ですかな？」
『…皆さんは世間には絶対知られてはいけない身なのに…、私がちゃんと守りきれるかどうか不安になっちゃって…。皆さんに分かってしまうなんて駄目ですね。』

自分をの手を見つめてギュッと握る。

すると肩に大きな手が置かれる。

正岡「何言ってんだ！！2日じっとしてるくらい俺は慣れたもんだ！」
『(……！そっか……正岡先生は…)』

脊椎カリエスで半生を寝たきりで過ごし、今転生した身となってここに居る正岡にAは目頭が熱くなり、悟られないように下を向いた。

芥川「そうだよAちゃん。僕たちも協力するから。ね？」
菊池「何か困ったことがあれば俺に言えよ。1人で抱え込むな。」

ポンと肩に手がまた乗った。

菊池と芥川は笑顔でAに語りかける。

ひとりじゃないんだなぁ。

そうしてAは笑顔で返した。

『本当にありがとうございます‼じゃあ、潜書頑張りましょ〜！！』

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