図書館に現わるるは魍魎の親玉（？）

阿笠博士の家〜コナン〜 ページ11

歩美「えー‼コナン君、今度のキャンプ行けなくなっちゃうのー⁈」

コナン「ちょっと予定が入ってさ…」

光彦「また何か抜け駆けしようとしてますね⁇」

コナン「んなこたぁねーよ…よなぁ？」

元太「コナンばっかりずりぃぞ！俺も連れてけよ！！」

灰原「はいはいあんた達。江戸川くんは江戸川くん、私たちは私達。こんな人に感けてないで準備しちゃいなさい。」

灰原が手を叩いて子供達の気をひく。

はーい！！と元気よく子供達は走っていき、
再び部屋に静寂が戻ったところで阿笠博士はコナンに問うた。

阿笠「今度は何の事件なんだ、新一くん？」
コナン「極一般の図書館で伝説と言われていた宝石が見つかって、鈴木財閥がそれを買い取り展覧会をやるってんで、おっちゃんが駆り出されたんだよ。何も、キッド生け捕り作戦て訳だ。」
灰原「財閥も苦労してるわね。」

他人事のように哀は言う。スマホで展覧会の記事を見ながらコナンはため息をついた。

コナン「しっかしこの図書館…、米花町にある割には全然聞いた事ねえぞ…？なんか裏がありそうだなぁ…」
灰原「確かに、記事によれば国定の立派な図書館よ。知る人ぞ知るって感じだけどあまり知られてないのはおかしいわ…。」

なぜ、国定の図書館なのに知名度が極端に低いのか。どうしてもそこが引っかかる。

キッドを生け捕りにするはいいが、知名度が低くも展覧会なんざ開けば当然大勢の人が詰めかける。つまり、PRも兼ねていると言うことか？とコナンは頭を回転させる。

まぁいい、と首を振って明日のおっちゃんと図書館関係者との打ち合わせでどうせ真実は分かってしまうだろうと諦めたのだった。

……

コナン「てか、お前もキャンプに行くのかよ？珍しい。」
灰原「貴方ねぇ、私を何だと思ってるの？キャンプくらいなんだっていいじゃない！」
コナン「わ、悪かったよ。何もそんなに怒ることねーじゃんか……」
灰原「あの子達がまた鍾乳洞とかに入らないか見張るの。博士だけじゃ心配だわ。工藤くんも命を大切にして。」
コナン「はは……」

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