［センラ］S u g a r . (ページ3)

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# Sugar 3 ページ3

プァーン…

電車の近づく音がする。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらない風景。
スーツを身にまとうとなんだろう、ついこの間まで学生だったのが嘘だったように感じる。

朝からイチャイチャしている高校生カップルを見てそんな風に感じてるあたり、私も年取ったなぁ…若いっていいなぁ…

「おはよう」

「ひゃあっ!」

「そんなびっくりせんでも」

「あ、あぁ…先輩…おはようございます」

見上げた先にいたのは先輩。
当たり前のように隣に座ってきて思わず距離を開ける。

先輩が変なことしないのはわかってるけれど、やっぱりなんか怖い。
つい昨日の夜に先輩と繋がってた
そう考えるだけで変な熱が全身を包む。

「無理したらあかんよ」

「ありがとうございます、」

「あ、聞いてや!昨日帰ったら奥さんがめっちゃ可愛くてさ～」

あんなに離れたくないって言ってたくせに
そうやって平気な顔して奥さんの話をする。
私だって女なんだから
そんなことされたら…嫉妬、しちゃう。

先輩に一番近くて
先輩のこといっぱい知ってる
先輩が大好きな人

私はただの…所謂それだけの関係ってやつ。
彼が求めるから私はそれに応じる。
先輩は私のどこに惹かれてるんだろう。
…私は、先輩の何なんだろう。