お願い、神様【浦島坂田船】 (ページ8)

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坂田「ようこそA！ここが明日からAの家で、帰る場所だよ！」

『…っ、帰る場所？？』

志麻「ん、Aにとってはここが一番安全だよ。」

『あ、安全…な、訳ないでしょ…！』

坂田「…っ…！」

？「安全だよ、一番。“俺らの側”が一番………だから、おいでA

愛してあげるから、さ」

『…っ、え、だれ！』

？「…っは、そっか。覚えてないもんね俺はうらたぬき。こっちはやまだぬき…かわいいでしょ？」

ニコッと笑ううらたぬきと名乗った青年は肩にのせたタヌキを優しく撫でた

『…っ、私を誘拐した人たちのところが安全？帰る場所…？？』

　

そんなのおかしい。

私は大好きな家に帰りたい。両親に会いたいんだよ…！

『…私の一番安全な場所は家です。大好きな両親のとこにかえりたいです』

しっかり目を見て。
泣きそうになる感情を押さえて

意思を伝える

「安全の反対って危険やろ？」

『…！なん、で。センラさん！』

よく知った金髪の整った顔

センラ「なあ、“A”安全ってことはさ、近い未来、Aは危険な目にあったかもしれないってこと…」

志麻「Aはさ、奇跡って信じる？神様はいると思う？」

『神様……？』