1軍の女王【35歳の高校生】

Story9 ページ10

You side

貴『いきなりお風呂で倒れるなんて…逆上せた？』

正光「…違う」

扇風機に当たりながら、鼻にティッシュを詰める正光。

…何か可愛い。

正光「…あいつらに胸触らせたろ」

貴『いや、触られたんだけど』

正光「俺も触ってねぇのに」

待って、正光ってこんなんだっけ。

理「A、これ言ってみ((ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」

貴『…？おっけ』





貴『大丈夫？胸触る？』

理「バカ、おっπって言わなきゃダメだろ」

正光「…」

貴『正光？』

((ｸﾞｲｯ

いつの間にかティッシュは抜け落ちていて、何故か腕を引っ張られる。

正光「来い、部屋行くぞ」

理と蓮はキャーキャー言ってるし、女子は顔を真っ赤にして何故かハイタッチをしている。

貴『ま、待って!!』

正光「もう待った。我慢はしねぇ」

((ｶﾞﾁｬ

私の部屋の扉を開けて、ベッドへ向かう。

((ﾄﾞｻｯ

貴『痛…くはないか』

柔らかい布団に体が沈む。

((ｷﾞｼｯ

正光が覆いかぶさり、視界には正光しか映ってない。

正光「覚悟は出来てるよな？」

貴『えっと…分かんない…です』

正光「なら身体に聞くしかねぇな」

ちょっと正光さん!?

誰か私の骨は拾ってね…





((ﾁｭﾝﾁｭﾝ

鳥のさえずりが心地よく、いい目覚め。

カーテンから洩れる日差しは優しく、木漏れ日も微かに感じる。

貴『あれ…私…』

正光「…はよ」

貴『ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!!』

正光「うるせぇよ。頭に響く」

なななな何で私、服着てないの!?

正光「何言ってんだ。昨日、やる事やっただろ」

あ、ソウデシタ…

貴『もうお嫁に行けない…』

正光「は？お前、この期に及んで他の男のもんになるつもり？」

貴『ないですケド…』

正光「まぁ、その時は男をぶっ飛ばすけど」

ですよね…





貴『パパ、ママおはよう』

貴母「うふふっ、昨日は楽しかった？」

は!?何でママが知ってるの!?

貴母「声、もう少し抑えなさいよ？」

今出来ることなら、消えたい。

貴父「正光くんもやるなぁ…あのAを…」

やめてパパ。娘でそんな想像しないで。

貴『学校行ってくる…』

貴母「あら、朝食は？」

貴『何か受けつけない…』

1人で学校なんて初めてかも。

？「Aー!!おはよー!!」

後ろから聞こえる声。

貴『あれ、愛じゃん。おはよ』

同じクラスの山下愛。明るい性格で、私はあまり好きじゃないけど、美月と仲良さそうだから一応仲良くしている。

愛「何かあった？」

空気読めないの、本当に嫌い…

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