1軍の女王【35歳の高校生】

Story4 ページ5

you side

放課後

貴『柏崎!!正光達来るから、紅茶とお菓子用意して!!三神!!空き部屋の掃除しといて!!隅々までよ!!それから…』

帰ってきてから、私は大忙し。

あと30分で正光達が来るから、それまでには全ての準備を終わらさなければならない。

貴『それにしても…正光が泊まりに来るなんてね』

今までは、学校帰りに来るだけだったんだけど、泊まりは初めて。

…ちょっとドキドキしてる。





柏崎「お嬢様、全ての準備が整いました」

貴『ありがとう』

時計を見ると、既に25分が経っていた。

貴『あと5分…あっ、地下の防音室は？』

三神「地下に関しては常に清潔にしておくよう、旦那様から言われております」

さすがパパ。

娘の私の事、よく理解してるね☆

貴『…ヤバっ、そろそろ正光達が来る』

((ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

チャイムが鳴ると、玄関で執事やメイドは綺麗に1列に並ぶ。

((ｶﾞﾁｬ

扉を開けると、荷物を持った正光達。

貴『いらっしゃい。今日はゆっくりしていってね』

理「でっけぇ家…本当にここ、Aんち？」

貴『そうだよw』

蓮「さすがは世界一の大企業の社長令嬢だな。住む世界が違うわ」

梨花子「執事さん、カッコいい人ばっかり!!いいなー」

正光以外は家の中を見渡す。

正光「…荷物置きたい」

貴『あっ、そうだよね。誰か部屋に荷物運んで』

執事「畏まりました」

執事7人は、正光達の荷物を2階の部屋に運んでいった。





貴『さて、それじゃあ奥に紅茶とお菓子用意してあるから冷めないうちに頂いて』

萌「お菓子!?何々!?」

執事「本日はアールグレイティーとガトーオペラでございます」

素晴らしい組み合わせ。

アールグレイはチョコレート系のお菓子と相性抜群だからね。

優奈「ガトーオペラ？」

貴『名前の通り、オペラ座から来てる。発祥はパリのダロワイヨというケーキ屋のオリジナルケーキで、オペラ座の近くにあった事からガトーオペラと名付けられたの。まぁ、諸説あるけどね』

美月「へぇー、さすがA。めっちゃ詳しいね」

貴『まーね。ほら、早くしないと紅茶冷めちゃうよ』





((ｶﾞﾁｬ

奥の扉を開けると、10人近く座れる長いテーブルが視界に入る。

真ん中には燭台が置いてあり、周りには紅茶とガトーオペラがある。

貴『好きなとこに座って』

梨花子「正しく成功者の豪邸だね!!」

成功者の豪邸って…私じゃないんだけどw
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
文字数が…

Story5→←Story3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す