Story20 ページ21
You side
貴『ゼェ…ハァ…』
全速力で走ったから、息できないんですけど。
執事「何故、そんな酸素不足に?」
貴『ママ、1分1秒でも遅れた時の怖さ知ってるでしょ。現在時刻13:45。開始時刻15:00。あと1時間15分で準備しないといけないの。その間に着物着て、髪まとめる私の苦労が分かる?』
執事「…急ぎます」
執事は制限速度にギリギリ引っかからないくらいのスピードで、家まで車を走らせる。
学校から家まで10分はかかるのに、3分もかかってないよ。ウルト〇マンかよ((
14:40
貴『あっぶな…ギリギリセーフ』
15分で着物着て、残りの時間で髪をお団子にしていかにも【和服美人】みたいな格好の私。
貴母「さすが私の娘!!何着ても似合うわね!!」
貴『うん…で、ママ』
貴母「どうかした?」
貴『この人達、私見た事あるんだけど』
20畳の和室には、9人の大人達と私がいる。
ママが呼んだのは、まさかの…
1軍の母親達((
正光のところに関しては、パパもいるよ。
私、いる意味ある?
貴母「A、皆様にお茶を淹れて差し上げて。お茶菓子も忘れずにね」
貴『はい』
お茶とお茶菓子を持っていったら、さっさと部屋戻ろ。
貴『お待たせ致しました。どうぞごゆっくりなさってください』
貴母「あら、もう淹れ終わったの?なら、土屋さんにご挨拶しなさい」
ママぁぁぁぁ!!
私、この空気嫌ですぅぅ!!
貴『お初にお目にかかります。Aと申します』
正光父「君が…うちの正光をよろしく頼む」
正光母「まさかあの子が、こんな綺麗な子と…」
お母様、部屋に戻っても宜しいでしょうかぁぁぁぁ!?
貴『とんでもございません。私の方が彼に多大なるご迷惑をかけてしまっているのに…本日はおいでくださり、ありがとうございます』
正光母「そんな堅苦しくしないでちょうだい。ね?」
私だってこんな堅苦しい事、言いたくないんです!!
猫被らないといけない時もあるんです!!
貴『それではお母様、私は自室で勉学に励みます』
貴母「そう、分かったわ。こまめに休憩しなさいね。あなた、目を離せば3時間ずっと勉強してるんだから」
あー、そんな事もあったっけ。
貴『承知致しました。それでは皆様、ごゆっくりどうぞ』
音を立てずに、ゆっくりと襖を閉めた。
貴『はー、しんど』
ああいう空気、苦手なんだよなー。
大人達の集まりとか、私がいるべき場所じゃないし。
執事「お嬢様、一体何が…」
貴『子どもにしか分からない事』
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夏月(プロフ) - 更新楽しみにしています! (2020年9月22日 8時) (レス) id: bc5e063eb3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ノンラビ好きなんですか?!私も好きです! (2019年1月24日 19時) (レス) id: e7a728aa06 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - いつも楽しく読んでます!!私の好きなYouTuberはパラスティカとさんこいちです (2019年1月16日 0時) (レス) id: 465ab3a46c (このIDを非表示/違反報告)
葵莉鈴 - 続き見たいなぁ……。はっ!文才が神過ぎてやばいです!更新待ってるです……♪ (2017年7月24日 23時) (レス) id: d41ef80d0a (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - ヒロインがやばい設定wwwwwwww会社潰れたらこてんぱんにされちゃうパターンだわw (2017年7月17日 15時) (レス) id: f7bd0c1b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らんらん@In率低下中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/simanekko01/
作成日時:2017年6月13日 1時