1軍の女王【35歳の高校生】

Story17 ページ18

You side

馬場「いい加減にしなよ。やっていい事と悪い事くらい分かるでしょ」

うわー、しつこいなこのババア。

靴の裏に付いたガムくらいしつこい((

貴『良かったね里奈ちゃん、オバサンが味方してくれて!!2人で仲良く友達ごっこしてなよ!!』

馬場「大丈夫？これ、使って」

オバサンが里奈に、ハンカチを差し出す。





((ﾊﾟﾝｯ

里奈はハンカチを持つ、オバサンの手ごと払い除けた。

里奈「私には!!友達なんて必要ない!!」

耳に響く声と共に、教室を出ていった。

貴『あーあ、フラれちゃったね』

馬場「あなたが仕組んだんでしょ？最低」

貴『何とでも言えば？私は私が楽しければ、それでいいから。あ、間違えた1軍(わたしたち)が楽しければ…が正しいか。あと、あなたって呼ぶのやめてくれる？桐崎Aって名前がちゃんとあるから。オバサンは桐崎って名前、よく知ってるはずだよ』

世界を動かせる桐崎コーポレーション。

それを知らない大人は、日本には存在しないからね。

貴『ま、そういう事で〜』

私は1人、屋上に行った。

何となくだけど、アイツいるかなーって思ったから。





((ｶﾞﾁｬ

貴『やっぱりいた。阿久津くん』

阿久津「…何か用」

相変わらずの冷たさだなー。

貴『ねぇ、これやったの君でしょ？』

私は1枚の紙を見せる。

貴『里奈が籠るトイレに張ってあったんだけどさ、君の仕業でしょ？』

阿久津「根拠は」

貴『無いよ？私の勘がそう言ってる』

阿久津「…アンタ面白いな」

貴『アンタじゃなくて、桐崎Aね』

…ってさっき、このやり取りやったわ。

阿久津「どうでもいい。確かにやったのは、僕だ」

貴『やっぱりね。何がしたい訳？』

阿久津「アンタは…桐崎さんは、スクールカーストに対してどう思う」

貴『面白いと思うよ。実にくだらなくて、実に興味深い。誰がつけたか分からない序列に惑わされる愚かな人を高みの見物できるなんて、最高じゃん』

阿久津「…桐崎さんくらいだよ、そんな事言うの」

貴『変わってるでしょ？私、面白いものに目がないんだよね。あのババアも…阿久津くんも』

阿久津「何で僕まで…」

貴『君くらいだもん。私に一切、興味示さない男は』

阿久津「そんな事ない。君は、僕にとって興味深い女性だから」





貴『何か寒いわ((』

あ、さすがに言いすぎたてへぺろ((

阿久津「ｸｽｯ…やっぱり面白い」

わ、笑った…だと!?

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