1軍の女王【35歳の高校生】

Story14 ページ15

You side

貴『あれ、今日は男子もバスケなんだ』

正光「おー」

珍しい。いつもは別々なのに。

貴『ねぇ、正光』

正光「何」

貴『私、長谷川里奈に喧嘩売られた。私が特別内申点貰ってる事知ってるらしくて、そのくせに授業出るのはおかしい…みたいな言い方された』

正光「…潰すか」

貴『うん。でも先に私達に遊ばせて？』

正光「当たり前」

雪宮「アップするぞー!!全員並べー!!」

体育教師、雪宮のデカい声が体育館に響く。

1軍は自然と固まり、適当にアップする。

雪宮「お、桐崎やる気満々だな!!」

貴『別に。小さい時からバレエやってたから付くだけ』

開脚は180°開くし、そのまま前屈すれば上半身がべったり付く。

里奈「自慢うざっ…((ﾎﾞｿｯ」

貴『聞こえてるよー、里奈ちゃん』

昔からどんな小さな音も聞き分けて来たから、地獄耳なんだよ私。

雪宮「次はパス練習だ。男女混合でいいから、ペア作って練習しろ！」

うちのクラスは28人。

偶数だから、余りが出る事はないはず。

なのに…

貴『あれ、里奈ちゃん1人？』

長谷川里奈が1人、余ってしまった。

まぁ、私が仕組んだんだけど。

貴『正光、やろっか』

理「あ、今の言い方エ /ﾛい」

貴『〇ね。蓮もろとも〇ね』

蓮「俺は決定なんだな知ってた☆」





馬場「長谷川さん、私とペア組んでくれない？私も1人だからさ」

…つまんないの。

貴『ま、運動音痴とオバサン仲良くやってなよ』

馬場「技術はなくても、オバサンは体力そこそこあるから」

貴『ふーん、どうでもいいや。技術も体力もある私からしたら、オバサンなんか敵じゃない』

馬場「あっそ、じゃあ後で勝負しましょ」

ﾌﾞｯ!!このババア、頭おかしいんじゃないの!?

まさか私に勝とうとしてる訳!?笑わせてくれるわーw

貴『いいよー。言っとくけど私、5%しか本気出さないからね』

馬場「子どもの5%なら、誰でも勝てる」

言ってくれるね、オバサン。

アンタが地獄を見るのは、すぐだよ。





理「死んだな、あのババア」

蓮「ババアは後先短いからな」

貴『蓮笑わせないでwww』
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
誰の許可取ってこんな寒くしてるんだ((黙れ

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