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You side

((キィィィィン

飛行機が飛び立つ音が、嫌に残る昼。

私はパリから、日本に戻ってきた。

貴『久々ね…この感じ』

スーツケースを引っ張りながら、空港を出る。

「Aさん、この後はどちらへ?」

貴『このまま学校へ行くわ。学長に挨拶しないと…それから、しばらく海外の仕事は入れないで』

「畏まりました。社長にもそう伝えます」

貴『よろしく』

マネージャーとその場で別れ、駅に向かい電車に乗る。

元気にしてるかな…





貴『ふぅ…やっと着いた』

人目が気になって、瞬間移動出来なかったから歩いて来る羽目になって約1時間。

東京都立呪術高等専門学校。日本に2校しかない呪術の専門学校のひとつだ。

ここに私は通っているが、不運な事に1ヶ月ほど前からパリに出向いていて登校自体は1ヶ月半ぶり。

((ギィ…

重い扉を開ける。

?「随分遅い帰りだな」

貴『こんにちは、学長。人目を気にして瞬間移動をしなかった為、遅くなりました』

この学校の学長、夜蛾正道。

コワモテだけど作る呪骸が可愛いという、世界一いらないギャップ((

貴『これ、お土産です。先生方でどうぞ』

パリで有名なお菓子を渡す。

学長「ありがたく頂く。それはそうと、君は虎杖悠仁の事を聞いたか?」

貴『いたどり…?』

誰それ( 'ω')

学長「その顔は知らないな。虎杖悠仁はな…」





貴『両面宿儺の指を?』

両面宿儺といえば、呪いの王と呼び声高い特級呪霊。

そんなものの指を食べるなんて、普通の人間なら呪力が強すぎて死んでいる。

なのに生きていて、受肉しているにも関わらず肉体の主導権も渡しきっていないなんてありえない。

貴『…上は了承してるの?本来なら即処刑なはず』

学長「する訳ないだろ。だが俺が認めた」

…どうせ連れてきたのはアイツでしょうけど。

貴『そういえば五条は?いるんでしょ』

学長「虎杖悠仁を寮に案内している。それにしても、本性出てるぞ」

貴『ここで猫被っても意味ないでしょ。私も寮に行くわ。荷物置きたいの』

地面の上をうるさく転がる、スーツケースの車輪。

1ヶ月半ぶりだから、1回部屋の掃除しないと。





?「あっ…先輩、ですか?」

貴『…あら、見ない顔ですね』

猫被りモード、オン。

黒髪のつんつんヘアーの男の子。

もしかしてこの子が、虎杖悠仁?

貴『初めまして、昨日までパリで仕事してて今朝戻ってきました。2年の蓮水Aと申します』

恵「初めまして、1年の伏黒恵です」

違ってて草。

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りんりん - めっちゃすごい人だったんだがw (2021年4月23日 22時) (レス) id: 2410859d7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らんらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/simanekko01/  
作成日時:2021年2月28日 8時

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