絶対的女王2

Story92 ページ45

You side

((ｶﾞﾗｯ

教室に入ると、クラスメイトは何故かコソコソしている。

貴『どうしたの？バケツなんか用意して…』

「あっ、A様。皆様も…」

「私達…葛城サンのやった事が許せないんです。それは被害に遭った皆様が1番腹立たしいと思うんですけど、私達もムカつくんです。だから、葛城サンが来た時に思いっきり水をかけてやろうと思ってるんです」

何て素敵なクラスメイトなのかしら。

自身が被害に遭った訳でもないのに、私達の敵討ち？みたいな事をするなんて…

彼女たちのような優秀な平民(人形師)がいるなんて、思いもしなかった。

でもね…あまり出過ぎた真似はしないでほしい。

貴『これは私達の問題。あなた達が手を汚すのは、とてもじゃないけど見ていられないわ。葛城サンの為に罪を犯す事はしないでほしいの』

私自身の手で潰したいお人形さんは、同じ【王族】の彼ら以外には手を出されたくない。

私には私なりの【規則(ルール)】があるの。

誰にも邪魔はさせないんだから。





((ｶﾞﾗｯ

葛城サンが教室に入ってきた。

貴『…』

見ると上履きは泥まみれ。水をかけられたのか、髪が少し濡れている。

貴『ごきげんよう、葛城サン。今日も素敵な日ね』

話しかけると、勢いよく顔を上げる。

…おかげで水滴飛んできたんだけど。

美「おはよう、龍堂院さん!!さっきはごめんね？」

自分が可愛いとでも思っているのか、上目遣いで目をウルウルさせる。

見てて気持ちが悪いわ。不愉快極まりない。

貴『私ね、別に龍堂院家を馬鹿にされた事に関しては怒ってないの。流星を傷つけた事、J-WESTの皆に危害を加えた事、父親を通して私と話させた事…以上のことに怒ってるの。分かる？』

そう言うと、何故かキョトンとする。

美「…待って。確かにパパを通して話はしたけど、流星くんを傷つけた覚えも、J-WESTに危害を加えた覚えも無いんだけど」

…呆れた。

まさかここまで頭のおかしいお人形さんだとは…

もういい。我慢の限界だわ。





少し早いけど、フィナーレとしましょうか。
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
続編いかずに、ここら辺で終わらせたい…
そうしたら少しは、駄作者じゃなくなる(そんな訳ない)

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