絶対的女王2

Story90 ページ43

You side

貴『これは葛城サン。何故、私の家に？』

美「阿部先生に聞いたの!!」

目から動揺が見える。

亮平が、そんな簡単に教える訳ない。

その事を私が分かっているから。

貴『残念ながら亮平は、そんな簡単にプライバシーに関わる事を話したりしないわ。長年の付き合いである私がよく分かっているの』

美「なっ…」

明らかに焦っている。

分かりきった様なこと、しないで欲しいんだけど。

私は貴方の茶番に付き合うほど、暇じゃないの。

貴『それで何か御用？私、やるべき事があるんだけど』

美「あ、そうそう!!龍堂院さん、私の事許してくれたって本当？お父さんがそう言ってたんだけど」

…許した？

一体、何を勘違いしてらっしゃるのかしら。





貴『私が許したと言ったのは、貴方が私を侮辱した事。流星の件、ホテルでの件、龍我の件…関西校でやった事を許した訳ではないわ。別に私の事を悪く言う事は無視すればいい事だけど、それ以外のJ-Rulerに関する事、学園に関する事は全くの別物だわ』

美「あれ？全部許してくれたんじゃないんだ。まぁ、いいや。てか私、龍堂院さんのこと侮辱した覚えないんだけど」

彼女は記憶力が乏しいの？

関西校の事は覚えてるくせに、自分の都合で記憶無くしてたりしてるの？

貴『…そんな事を言いに来る為に、確認する為にわざわざ私に盗聴器(・・・)を付けたの？』

美「はっ!?」

どうして見抜かれたの!?と言いたげな表情。

私を馬鹿にしないでくれる？

盗聴器なんて、付けられた瞬間に分かるのよ。

貴『…他に御用は？』

美「ううん、ないよ。じゃあまた明日ね」

静かに出て行く葛城サン。

貴母「A、あの子お友達じゃないの？」

貴『言ってませんでしたね。彼女が新しいおもちゃです』

貴母「あら、そうなの!?言ってくれたら、徹底的に追い詰めるのにぃ!!」

貴『あら、お母様も退屈なさっておられるのですか？』

貴母「まぁね。最近パパが好きって言ってくれないからイライラしてるの!!」

…仲が良いこと。
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ママ可愛いな。

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