絶対的女王2

Story64 ページ17

You side

In game center

貴『へぇ…ゲームセンターってこんな風になってるのね』

涼「まさかゲーセンも初めてか？」

慧「今まで家のダーツとかビリヤードばっかりしてたからねw」

ガヤガヤと騒がしい店内。

やや薄暗い空間には、眩しいくらいのUFOキャッチャーの照明が至るところにある。

貴『あ…』

私の目に止まったのは、真っ白の…うさぎ？

望「気になるん？これ、シナモロールってキャラクターやで」

貴『可愛い…』

望「取ったるわ」

((ﾁｬﾘﾝ

照「うま…」

望の手捌きは細かく、やり込んだのがよく分かる。

((ﾎﾞﾄｯ←

大貴「すっげぇぇぇぇぇ!!1発!!」

望「当たり前やろ。Aの為やし((ﾄﾞﾔｧ」

流「ドヤ顔うっざ」

望「ｷｺｴﾅｰｲ。はい、どうぞお嬢様」

大きなぬいぐるみ。抱き締めると、腕の中に収まる。

貴『ありがとう…((ｷﾞｭｯ』

慧「待って、俺シナモンちゃんになりたいんだけど((」





？「あれっ!?偶然ですね!!」

…ﾊｧ、嘘ばっかり。

本当はこっそりついてきたくせに。

貴『…葛城サンはよく来るの？』

美「いえ、私先週来たばかりで…ここ、色んなゲームあって楽しいですね!!」

先週ねぇ…

亮平に資料見せてもらったけど、葛城サンが東京に来たのは【今週の日曜日】のはずなのに…変ねぇ((ｸｽｸｽ

美「あっ、シナモンちゃんだ!!私もそれ欲しかったんですよねぇ…良かったら譲ってくれません？」

…無理に決まってるでしょ、馬鹿じゃないの？

貴『これは…「俺がAにあげたやつや。意地でも渡さんぞ」望…』

美「じ、じゃあ望くん!!私にも取ってくれない？」

望「何で？」

美「え、えっと…望くん、こういうの上手いって聞いたから…」

望「誰に聞いたん？俺、このメンバー以外に言うた事ないんやけど。やっぱ俺らの事、つけてたんやな。あと、気安く名前呼ばんとってくれへん？不快やわ」

見た目がいかにも遊び人っぽい望。

それとは裏腹に、真面目で誠実で昔から私の事を好きだと言ってくれる一途な人。

だから望は、私以外の女性とは滅多に話さない。

そんな人が他の誰かに、自分の情報を話すと思う？

本当に頭の悪い人…((ｸｽｸｽ

望「関西校で散々俺らを苦しめて、流星に大怪我させて…そこまでしてまだ懲りんと近づこうとしとん？笑わせんなよ。お前みたいな雑魚、誰が相手すんねん。さっさと失せろ」

…最高すぎない？
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
のんちゃん、辛辣w

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