絶対的女王

Story35 ページ36

You side

((pi((ｶﾞﾁｬ

ICカードをかざし、扉を開ける。

ここはお父様が特別に作った、完全防音の部屋。

龍堂院一族にのみ与えられたICカードでないと、この扉は絶対に開けられない。

中には長いテーブルと、約20人ほどが座れそうなほど置いてある椅子、少し離れた場所には小さな硝子のテーブルと2つの向かい合った椅子、そして大きな姿見がある。

((ｶﾞﾀﾝ

椅子に座り、怜央の目を見る。

貴『さて、話って？』

怜「さっきの女…あいつは、俺の学校の普通科にいた奴だ」

あぁ、そういえば鳳城のいた雪華高校には芸能科があったわね。

まさか、怜央もいたなんて…

怜「クラスは違うけど、あいつのいい噂は聞かない。まぁ、お察しの通りって事だ」

怜央の話によると芸能科の生徒、彼女のいる生徒、更に先生にも手を出していたらしい。

とんだアバズレって訳ね…





貴『涼介』

涼「ん、どうした？」

貴『この計画は中止。即刻、彼女を潰す』

そう言うと、涼介は妖しく笑った。

さぁ…侑李達…

もう彼女の傍にいる必要は無いわ…

今日までありがとう。

鳳城サン…【さよなら】…





Kota side

明「キャー!!見て見て!シャンパンタワーなんて私初めて見た!!」

…うるさ。

耳障りだから、黙ってて欲しいんだけど。

俺らはいつまでコイツの相手すればいいんだろう…

今すぐにでもAの元に行きたいのに…

((ﾌﾞﾌﾞｯ

バイブにしていたスマホが震えた。

宏「!!!!!」

俺は目を見開いた。





「今日までありがとう。もう彼女の傍にいなくていいわよ」

たった一文、Aからのメッセージ。

物凄く叫びたくなった。

やっと解放されるんだ。

やっとAの傍にいられるんだ。

そう思うと胸が高鳴った。

ありがとう、A。嬉しい。

ありがとうな、鳳城明奈。





さよなら。
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タノチイイイイイL('ω')┘三└('ω')」

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