絶対的女王

Story12 ページ13

you side

貴『ごめんなさいね。私は毎日、迎えの車が来るの』

明「あっ、そうなんだ!!じゃあ、山田くん⋯」

涼「俺も迎えが来るんだよ。残念ながら」

ｸｽｯ⋯嘘ばっかり。

涼介達はいつも、私の車に乗ってくる。

家が近いから別に構わないけどね。

侑「僕達、みぃんな迎えが来るんだ。君は？」

知ってて聞くの？侑李も悪い人ね⋯

明「わ、私の家は⋯毎日、ヘリで迎えに来るの!!」

慧「へぇ〜そうなんだ〜。凄いね〜。





日本でヘリを所有してるのは、俺らだけなのに」

そう。日本の大企業でヘリを所有してるのは、私達10人の家のみ。

レンタルなら、いくらでも出来るけど所有は流石にしてないでしょ？

見え見えの嘘に騙されるほど、私達は馬鹿じゃないのよ。

明「あ、あれ？ヘリだった気がしたんだけど⋯」

ほらほら、真相が見えてきたわよ。

宏「無い見栄は張らない方が、自分の為だよ」

ｸｽｸｽ⋯あのクールな宏太があんな事言うなんてね。

貴方、相当気に入られてるわよ？

もちろん、道化師(ピエロ役)としてね。





((ﾌﾟﾌﾟｯ

校門近くでクラクションが鳴る。

貴『あら、行かなきゃ。じゃあね、鳳城さん』

慧「また明日も【遊ぼう】ね!!」

本性が隠しきれてないわよ、慧。

そういうとこ、最高なんだけど((ｸｽｸｽ

明「う、うんっ♡」

何を勘違いしてるか知らないけど、好意を持たれてると思ってる？

⋯馬鹿な人。

本当、期待を裏切らないわね。





((blllll⋯

全員で車(リムジン)に乗り込み、話題は鳳城の話に。

貴『本当、傑作だわ。それに⋯侑李』

侑「んー？」

貴『分かってて聞いたんでしょ？いい性格してるわね』

侑「えー？何の事ー？」

少しおどけた口調の侑李。

完全に楽しんでるわね((ｸｽｸｽ

貴『慧も宏太も皆も⋯鳳城のこと、気に入ったようね』

裕「まぁねー。あれほど面白い【人形(マリオネット)】を見たのは久々だからね」

慧「もーっと俺らの手の中で踊ってほしいなー」

貴『ふふっ⋯それなら私が鳳城を踊らせる素敵な【おもちゃ】を持っているわ』

私は1枚の写真を取り出した。

この写真で⋯





鳳城の学園生活は、どう崩れていくかしら？
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
悪女、好き(ﾉ*´з｀)ﾉ

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