絶対的女王

Story11 ページ12

you side

((ｽﾞﾃｯ

明「ひゃあ!!」

貴『ｸｽｸｽ⋯』

本当、滑稽。

鳳城は、運動も勉強も全く出来ないという噂がある。

体力テストの20mシャトルランも、わずか12回。

私に限っては、体力があまりないから49回。

普通くらいかな。

ソフトボール投げは、真上に投げて自分の頭に直撃。

面白すぎるでしょ。

慧と侑李は爆笑して、涙を流している。

他の皆は、必死に笑いを堪えているけど、肩の震えが止まらない。

まぁ、あんな姿見たら笑わずにはいられないわよね。

あれだけ私に喧嘩売っておいて、アレだもの。

よくあんな大口が叩けたものだわ。





侑「あー、ヤバ⋯お腹痛い」

慧「マジ最高なんだけどwww」

体力テストが終わっても、未だにお腹を抱える2人。

結局、オヒメサマはボロボロ。

本当何も出来ないわね。

どうせ今まで両親に頼ってばかりの、箱入り娘だったのね。

この歳になっても自立してないなんて、恥ずかしい人⋯

涼「A。鳳城の情報、手に入れた。雪華高校時代、テストは毎回最下位。人のモノを欲しがる癖があって、人の彼氏を何人も奪ってきたんだって」

⋯何て傲慢なのかしら。

典型的な自己中なオヒメサマの完成ね。





((ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

チャイムが鳴り、それぞれ解散していく。

明「龍堂院さん!!今日、一緒に帰らない？」

⋯私に近づけば、Rulerに入れると思ってるの？

いくらRulerの誰かに取り入ったって、仲間になるのは100%無理。

たとえ、9人が賛成しても1人が反対すれば入る事は許されない。

それくらい、この学園では常識。

貴方の庶民的な常識なんか、この学園では通用しないわよ？
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
もうすぐで舞台⋯
緊張⋯_:('Θ' 」 ∠):_ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

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