聖ブリリアント学園にやって来たのは王子のような女王様でした【綾小路 葵】

Story18 ページ20

You side

貴『送ってくれてありがとう、竜』

竜「別に」

私の家と竜の家は、方角的に真反対。

最寄り駅からも、そんなに遠くはない。

それなのに竜は、わざわざ家まで送ってくれた。

貴『また明日、学校でな』

竜「おー、じゃあな」

竜の影は、夕日に向かって消えていった。

貴『さて、家の中入るか』

((ｷｨ…

門を開け、中に入る。





貴母「A!!デートはどうだった!?」

帰ってきて早々、これはキツい((

貴『どうって…何が』

貴母「んもぅ!!これだから、うちの鈍感娘は…竜くんとはどうだったの!?」

何でこんなテンション高いんだよ。

あとさり気にdisられたよな。

貴『特に何もなかった…あ』

貴母「何々!?何かあったの!?」

貴『クソザコに絡まれて、ぶっ飛ばした』

そう言うと、母さんはキャー!!と叫び跳ねている。

貴母「竜くんも男ね♡女の為に体張って…私があと、20年遅く産まれてたら…((」

変な妄想するな。

貴『何か勘違いしてるみたいだけど…ザコぶっ飛ばしたの、私』





貴母「ﾊｧｧｧ…ﾁｯ((」

え、舌打ちされた。

貴母「私の育て方が間違ってたみたいね…」

はい？

貴母「なぁんでアンタは、そういうところで本領発揮するのよぉ!!そこじゃないでしょ、アンタが本領発揮するところは!!」

…何で私、説教されてんの？

貴『あの…母さ「喋んな!!その場に正座!!」はい』

貴母「あのねぇ、アンタはいくら恋愛に疎いからってそれくらい分かるでしょ？男はね、女の前ではカッコよくありたい生き物なのよ。それなのに、アンタは…」

この後、執事に聞いたところによると母さんは私に、2時間半にも及ぶ説教をしていたらしい。
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
ギャグだ、めっちゃ。

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