聖ブリリアント学園にやって来たのは王子のような女王様でした【綾小路 葵】

Story14 ページ16

You side

Next day…

貴『…あれ、ここどこだ？…って私の部屋か』

気がつくと私はベッドの上で、朝を迎えていた。

貴『頭痛い…昨日、何があったっけ』

あの後、オレンジジュースを飲んだ後からごっそり記憶が抜けている。

貴『…は？何で竜がいるんだ？』

隣に感じる温もり。

見ると、私の真横で竜が寝ていた。

しかも何故か、上半身裸…





貴『はぁぁぁぁぁ!?』

約17年生きてきた中で、1番の大声を上げた。

竜「…るせぇな。今日、休みなんだから寝かせろよ」

貴『呑気だな、お前!!起きろ!!何でお前が私と一緒に寝てんだ!!』

竜「…お前が『一緒に寝よ？』とか言ってきたんだろ…ったく、ジュースと間違えてカシスオレンジ飲むかよ馬鹿」

カシスオレンジ？もしかして…

貴『私が悪うございました…』

竜「本当だわ。我慢したこっちの身にもなりやがれ」

我慢…？何の？

貴『お詫びといっては何ですが…こちらを』

私は映画のチケットを2枚渡した。

貴『尊人と一緒に観てきてくれ』

竜「嫌だね」

恩を仇で返された…





竜「お前と観に行く」

貴『ふぇっ((』

竜「どこから出てんだよ、その声。1回帰って準備するから、お前も準備しとけよ」

貴『え、これから行くのか？』

竜「当たり前だろ」

心の準備が出来てないんですけど…

竜「ちゃんと風呂入れよー」

貴『…うるさい。早く帰れ』

スーツを着て、部屋を出ていった。

貴『何で竜が、私なんかと映画を…？』

竜「鈍感なお嬢様も大変だなぁ」





((ｼｬｧｧｧｧ

シャワーの温かいお湯が、体全体にかかる。

貴『これって…所謂デートなのか？』

私がデートなぁ…想像つかない。

((ｶﾞﾁｬ

お風呂を出て、体を拭いた。

貴『デートって…どうするんだ？』

恋愛経験皆無なせいで、全く分からない。

どうすれば…

((ｺﾝｺﾝ

貴『はーい、ちょっと待って』

((ｶﾞﾁｬ←

いや、私待てって言った。





貴母「A!!デートするの!?誰と!?葵くん!?竜くん!?それとも…奏くん!?」

母さんかよ。

貴『竜とだよ。でも私、デートとかした事なくて…どうすればいい？』

貴母「ﾌﾌｯ…私に任せて♡」

…不安なんだけど。
------------------✁︎ｷﾘﾄﾘ線✁︎-----------------
久々の更新です!!申し訳ございません!!
頑張っていつもより←多めに更新しました!!
多めに見てくださ((殴

Story15→←Story13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す